君の気持ち あなたの笑顔 (4/5)


「ここにいたんですか」
顔を上げると比呂士くんがそこにいた。
「なかなか来ないから少し心配しましたよ。何があったんですか?」
比呂士くんはいつもみたいに笑っていた。
そう、いつも通り。
格好いい比呂士くんが私以外の女の人に声をかけられるなんてよくあること。
学校の女の子達によく告白されているのも知ってる。
いつもと何も変わらないはずなのに、何で私の気持ちはこんなにいつもと違うの?

「…ねぇ、比呂士くんは本当に私のこと好きなの?」
「当たり前じゃないですか、突然どうしたんですか」
「突然じゃないよ、ずっとそう思ってた。比呂士くんは私に告白されて断れなかったから私と付き合ってくれてるんじゃないかって。たまたま私が幸運にも一番最初に告白したから付き合えたんじゃないかって」
「本気で言ってるんですか?」
「本気だよ、だって比呂士くん私に好きだって言ってくれたことないじゃない!!」

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