愛故に (5/5)


「それにしてもねー、雅治はガリガリすぎなの!」
「否定はせんが」
「もっとちゃんと食生活になるように気を付けないと倒れるよ!」
「そうならないように由起奈が作りに来てくれたらええ」
「え〜」
「…俺のために料理作るの嫌なんか?」
「…私ね、さっきも言ったけど別に料理が好きなわけじゃないんだよ」
「おお」
「私、けっこうめんどくさがりなんだよ」
「知っちょるよ」
「でも、男の人を落とすにはまず胃袋を落とせって言うでしょ」
「…うん?」
「だからね、雅治に好きになってほしくて私料理頑張ったんだよ」
「…由起奈、」
「何?」
「もう一緒に住んでください」
「だから展開早いって」
でも、近いうちにそうしようかって言った彼女の笑顔はやはりかわいかった。


110827 初出
120212 転載

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -