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「ふっふっふ〜。あたしを見くびったらあかんぜよ!」
「あ、あれェ?!いつの間に!
 なんで坂本竜馬風になってんの?とりあえずそれ返しなさい」
「あ!…あーあ。つまんないの。まだ一文字も読んでないのに。
 表紙すら捲ってない」
「美湯にはまだ早いから」
「この本に禁止マークが付いてるからでしょ?18禁だったら、あたし今18歳」
「ウソ、でしょそれ。お前はまだ十七だから。
 美湯の誕生日が確か11月だから、まだ7ヶ月はあるね」
「くそ、ばれたか。あーケチくさー!」



イチャイチャを奪い返された美湯は、それでもめげない。
美湯が腕を伸ばして取ろうとすると、カカシは手を高く上げる。
ならばと、体術が得意な美湯はジャンプして取ろうとする。すると今度は頭を抑えられる。
だったら蹴り飛ばしてやろうと足を伸ばすと、彼の足が制した。
あと7ヶ月じゃん!と言葉で対抗してみても、カカシはダメ、まだ早い、あと半年以上もあるだろうの一点張り。






「じゃあ後七ヶ月経ったら見せてよね!」
「えー。」
「…はあ。」
 まったく、おぬしらは…。ここが、ナルトの家じゃ」
「ああ、ここですか」




普通のアパートの一室と言った感じだ。
少し古びているが、確かこの建物は向こう側にベランダがついているはずだ。
中も生活に必要な部屋は全て揃っている。一人暮らしならばこれくらいあれば問題なさそうだ。




「あれ?っていうか、勝手に入るのって不法侵入なんじゃ…」
「まあまあ。細かいことは気にしないで」
「例のうちは一族のサスケも、お前の受け持つ班だ。健闘を祈る」



カカシは火影の言った事が聞こえたのか、返事をせずにリビングにあるテーブルへと近づき、牛乳パックを手にした。



…これ、賞味期限が一週間過ぎてるぞ。
大丈夫か?あいつ。










―――――その頃、ナルトはトイレで痛みと戦い踏ん張っていた。






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