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私は反省するようにとお祖母様の言いつけで、部屋に軽く軟禁状態に遭っている。
「申し訳ありません、綾華様」
申し訳ありません、というのはきっとこの状態のことだろう。
私は私の自室の前にメイドが立って、監視状態。
外に出ることはおろか、部屋の外で動くことはできない。
「何であなたが謝るのです、全ては私の独断で行ったこと。責任を取るのは当たり前です」
「綾華様…」
「…いいんです。これで、」
謝る必要はない。
私が勝手にしたことなのだから。
責任を感じることはない。
こうなることも予想済みだったと言えばそうだけれど。
まさか本当にここまでするとは思っていなかったから、驚いている。
でも、私はどうなったっていい。
「…レンさん…」
私の最初で最後の愛しい人の幸せを守る。
それが出来るのなら、私は…。
私は外にいるであろうメイドに『何か書架から本を持ってきて』と言った。
ああ、もう。
私は一体いつまでこんな自由のない生活を送ればいいのだろうか。
もう子供というには苦しい年になった。
世間で言えば、もう大人に近いのだ。
私だって何時までも子供じゃない。
それはお祖母様もお分かりになっているはずなのに。
自由を歌うカナリヤのようなあなたを。
私はずっと、外から応援していたいの。
それぐらい、許してくださるわよね、レンさん。
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