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「ごめんみぃ☆っ!」
「巨乳特集…」
「ごめん…っ!」
「人妻天国…」
「ごめん…っ!!」
体育座りをしたまま、みぃ☆がパラパラとページをめくる。
「あたしと会えない間、このお姉さんたちでヤってたんだ?」
「や…、その…、ごめん…」
おずおずと顔を上げると、みぃ☆と目が合った。俺のこと責めてるくせに、泣きそうな顔してる。
そう…だよな。雑誌とはいえ、彼氏に自分以外の女の裸なんて見て欲しくないに決まってる。
俺は今にも泣き出しそうなみぃ☆を自分の胸に抱き寄せた。
「ごめん、みぃ☆…」
「なんで…エッチな本なんか見るのよぉ…」
俺の腕の中でみぃ☆の声が涙声に変わる。罪悪感で、胸が痛い。
「あ、あたしじゃ…、物足りないから見るの…?」
「ち、違う…っ」
「じ、じゃあ…、あたしより、その本に載ってる女の子の方が可愛いから…?」
「なっ…バカ…!みぃ☆の方が可愛いし、抱きたいって思うのだってみぃ☆だけだよ」
みぃ☆を抱き締める腕に力を入れる。せっかく久しぶりに会えたんだから、これ以上泣かせたくない。
「卓志の…バカ」
「ごめん。でも俺…会えない間ずっと…こうやってみぃ☆を抱きしめたかったんだ」
「………」
「エッチだってすげーしたくて…。でもみぃ☆としてるとこ想像すると会いたくてたまんなくなって余計に淋しくなるから、わざと思い出さないようにそんな雑誌見ながらシてた…ごめん」
みぃ☆からしたらこんなの、言い訳にしか聞こえないかもしれない。でも、俺にとっては真実だ。
おずおずとみぃ☆をのぞき込むと、優しく唇が重なった。
久しぶりの感触。柔らかい唇と甘い匂い…。みぃ☆からキスしてくるなんて珍しい。
「ね…、卓志…」
「う、うん…?」
唇を離したみぃ☆が俯いて言う。
「もう見ないって…約束してくれる?」
「…うん。約束します」
もうこんなふうにみぃ☆のこと泣かせたくないしな…
「じゃあ、さ…卓志…」
「うん?…」
「エッチ…しよ?」
「へ…っ!?」
突然の予想外な言葉に驚いて声が詰まる。
ど…、どういう流れなんだコレは…
「あの…、みぃ☆…?」
「そんな本より…あたしの方がイイってこと…証明して」
耳まで真っ赤にしたみぃ☆が、俺の胸に顔を埋ずめた。
これはその…
誘ってくれてるってことだよな…?
っつーか、ヤバイ…
これは抑えらんないかも…
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