営業部のエースの有馬さん。仕事が出来て、格好良くて、性格も良いという、非の打ち所のない社内の人気者。
かたや庶務科の地味なあたし。目立つことなく空気のように静かに淡々と、日々の庶務の仕事をこなしている。
なんの接点もないと思われるあたしたちの間には秘密がある。
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「あぁあん…ッ、有馬さん…っ、もっと…ッ!」
「可愛い、蜜柑ちゃん。ココ好きだもんね」
そう言いながら有馬さんがあたしのイイ箇所を硬くて太い自身で擦る。あたしはコクコクと頷きながら、喘ぎ声を上げた。
時刻は夜の22時過ぎ。会社から数駅離れた繁華街のラブホで、あたしたちは週に2回のペースで身体を重ねている。
「ひぁああ…ッ!ま、待って…っ、それ、イ、イっちゃいます…ッ!」
「いいよ、先にイって。ほら、可愛くイクとこ見せて」
「か、可愛く、なんて…っ、あぁんッ、ひぁああ…ッ!イ、イク…ッ、あぁあああーー…ッ!!」
腰を浮かせて、はしたなく、あたしは絶頂を迎えた。
「可愛い。すぐイっちゃうね、蜜柑ちゃんは」
息を整えるあたしの髪を撫でながら、有馬さんが微笑む。唇が重なりそうになって、あたしは顔を隠した。
「だ、駄目です。キスは…」
「頑なだねぇ。こんなに激しいエッチしてんのに、キスは駄目とか、その貞操観念よくわかんないな」
「だ、だって、キスは…、恋人とするものだから…」
そう。あたしたちは付き合っていない。ただのセフレだ。
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初めての彼氏が絶倫だったせいで、あたしは淡泊な行為では満足できない身体になっていた。
それでも、あたしみたいな地味な子に興味を持ってくれるのは真面目な男性ばかりで、あたしはどうしても欲求不満で、気付けば身体だけの関係を持てるマッチングサイトに手を出していた。
そして、本当に運悪く、昼休みにそのサイトを見ていたところを有馬さんに知られ、それからというもの、有馬さんはあたしのセフレになった。
「ふぁ…っ、有馬さん、駄目…、キスマーク、付けちゃ…」
有馬さんがあたしの胸の膨らみを吸い、紅い跡を付ける。
「付けとかないと、俺以外とシちゃうでしょ、蜜柑ちゃん」
「し、しません…っ。最近は、有馬さんとしか、あたし…」
そう言うと、有馬さんは満足そうな顔をして、腰の動きを再開する。
「それは、俺とのエッチで満足出来てるってコト?」
「あぁあん…ッ!そ、そうです…っ、やぁあ…っ、ソコ、気持ちいい…ッ!」
驚いたことに(というか当然というか)、有馬さんはエッチがもの凄く上手で、それだけでなく、あたしたちは身体の相性も最高に良かった。
有馬さんとの行為にすっかり溺れたあたしは、自分でも大胆に彼を求めていた。
「ひぁああ…ッ!んん"…っ、ふぁあ…ッ、ごめんなさ…っ、また、イっちゃう…ッ!やぁああん…ッ!」
「いいよ、蜜柑ちゃん…、俺も、もう…イクから…っ」
激しく打ち付けられる有馬さんのソレにあたしは限界を迎えて、絶頂とともに意識を飛ばした。
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「キスは恋人と。俺は君と早くそうなりたいんだけど」
そう言って眠るあたしに有馬さんが優しくキスをしたのを、あたしは知らなかった。
続き→ほ:
本気の恋 2023.10
pixivでこのお話をシリーズ化してみました。pixivの方にしか載せていないお話も書き下ろしていますので、よかったらこちらもどうぞ。(無料です)
End
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