恋とか愛とか、あたしにはよく分からなかった。
だけど、抱かせてあげれば男の人は優しくしてくれるから、あたしは自分にメリットがある相手なら誰とでも簡単に寝た。
今日会う相手も、正直どんな人だったか覚えてない。前にどこかで会って約束したらしいんだけど、酔っていたのか記憶にない。
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「あぁああ…ッ!んん"…っ、待…って、も…っ、やぁあ…ッ!イク…ッ!あぁああーー…ッ!」
何度目かわからない絶頂。こんなに気持ちいい行為は初めてで、もうおかしくなりそうだった。
ぐったりしながら息を整えると、新しいゴムに付け替えた彼があたしの腰を持ち上げ、後ろから再び挿ってくる。
「ま、待って…ッ、まだ…っ、す、少し、休ませて…!」
「晩メシご馳走したら、好きなだけ抱かせてくれるって言ったよね」
「い、言った…けど…っ、こ、こんな気持ち…いいの…っ、お、おかしくなっちゃう…っ!」
「なにソレ、褒め言葉?」
そう言うと、彼は後ろから腰を動かし始める。
「あぅ…ッ!だ、だめ…っ、動かないで…ッ!」
「動くのがセックスでしょ」
「だ、だめなの、今は…っ!んん"…ッ!」
「あー、ココ…?擦ると締まるね。イイんだ」
「だから、だめだってば…ッ!待…っ、ひぁあ…ッ!」
「集中しなよ。気持ちいいなら、素直に感じてればいいから」
そう言うと、彼は腰の動きを速め、ズンズンとソコを突き始める。必死に逃げようとするが、背後から腰をしっかりと掴まれ、繰り返し与えられる快感を受け止めるしかない。
「ああ"…ッ!ふ…っ、ひぃん…ッ、ら、らめ…ッ、イ、イク…ッ!んん"ーー…ッ!」
「ハァ…、イクとき凄い締めるね。わかりやす…」
「あぁあ…ッ!だめ、だめ…っ、と、止まって、もう…ッ!イ、イったから…ッ!」
「これぐらいじゃ、まだまだ…」
「も、もう、いっぱい…ッ!もう、無理だからぁ…ッ!」
「何言ってんだか。俺以外の男、何人も咥えて喘いできたくせに」
そう言うと、絶頂して脱力したあたしの腰を持ち上げ、強引に律動が再開する。
「ねぇ、俺たちがどこで会ったか覚えてないでしょ」
「な…っ、なんのこと…っ、てか、待…っ!は、話すなら、一旦、止まって…ッ」
「やだよ。俺のこと忘れて色んな男にホイホイ抱かれてた馬鹿には躾が必要じゃん」
そう言うと、彼はあたしの身体の向きを変え、強引に唇を重ねた。ヌルッと入ってくる舌に抵抗するが、ズンズンと下から突かれ、それどころではなくなる。
「ん…ッ!ふ…っ、んん"…ッ!」
深く求めるようなキスに、恋人みたいだなと、昇りかけた朦朧とした頭で考える。離れた唇から唾液の糸が引いて、快感でボヤける視界の先に彼の切ない瞳があった。
「俺の事、好きだって言ったじゃん…」
その言葉に問いかける暇はなかった。あたしが話す隙なんて与えないかのようにナカの律動が一気に激しくなり、あたしはそのまま訳も分からず意識を飛ばされた。
だけど、あの瞳をあたしは知っていた。
忘れていたけど、思い出した。
それは、まだ何も知らない子供の頃に、あたしが唯一、大好きだった人の瞳だったのだから。
End
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