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予備校での昼休み、あたしは鈴木くんとお昼ご飯を食べていた。

現在、冬期講習真っ只中だ。

「年明け早々、ここまで勉強漬けとは…。来年は大学共通テストの勉強とかしてんのかな」

「鈴木くんはまた本読んでるんじゃないかな。直前に足掻いたって結果は変わらないとか言って…。普段のテスト前でもそうだし…」

「そうかも…。でも共通テストは一回しかないから、どうかな…」

「てか、受験とか想像するだけで、あたし胃が痛くなりそう…」

「俺より成績いい奴が何言ってんだよ…」

そう言うと、鈴木くんは呆れたような表情であたしを見た。

「や…、来年はどうなってるかわからないし!あたしと鈴木くんじゃ、文系と理系っていう差もあるし…!」

慌ててそう言ったあたしを見て、鈴木くんは可笑しそうに笑った。
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