2/6

「やっぱ、俺の目は正しかったな。蜜柑ちゃん、磨きがいあるわー」

私を見るや否や、満足そうに及川くんがそう言った。

夏休みに入ってから、予備校が終わると及川くんに会うのが日課になっている。

ポロシャツにジーンズ。
普段学校の男の子は制服姿ばっかりだから、こうして私服姿を見るのはなかなか新鮮だ。

それにしても、こんなラフな格好なのに、及川くんが着るとスタイルがいいせいかとてもオシャレに見える(ただし、ちょっと軽いのは否めない)

すれ違う女の子たちも及川くんのこと見てるし、こころなしか男の人までも、及川くんを羨むように見ている。

うーん…
並んでいる私、どう見られているんだろう。なんであんな子が?とか思われていたりするんだろうか。

期末試験が終わってからすぐに夏休みに突入してしまったから、及川くんと私が付き合う事態になっているだなんてことは、多分、まだみんな知らないけれど、休み明けに知ったら、大変なんじゃないかな。

まぁ…、それまで付き合っていればの話だけれど…
[ 2/6 ]

←Prev | 目次 | TOP | Next→

×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -