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1. 及川 葉瑠 ( 686点 )
2. 緑野 蜜柑 ( 677点 )
3. 鈴木 卓哉 ( 662点 )

結果は、上位3位までを3人で占め、その差も僅差ではあったが、不本意なものだった。

「蜜柑ちゃん、また当分彼女だね」

愕然としたあたしの横で、余裕の表情で及川くんが立っていた。

「約束も、よろしくね」

「う"…」

まさかあたしたちがこんなゲームをしているとも知らず、周囲は話題のカップルが上位2位を独占だと騒いでいた。

教室に入ると鈴木くんがバツが悪そうな笑みを見せた。

「あんな宣言しておいて、全然駄目だったな、俺。ごめんな、緑野」

慌てて首を振った。

「試験は自分との勝負だから。勝ち負けのゲームなんてくだらないこと、鈴木くんには似合わないし、考えなくていいと思う」

そう言って、あたしは笑った。
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