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「あのさ、鈴木くん。蜜柑ちゃんが鈴木くんを好きなら、付き合えばいいと思うんだ」

結果が出た後、勝ったくせに及川はそう言った。

「俺との勝負なんかどうでもいいんだ。ちゃんと幸せにしてあげてほしい。なんか鈴木くんならさ、蜜柑ちゃんを任せられると思うんだよね、俺」

「及川…?」

「何よりも大事にしてくれるでしょ、鈴木くんなら。俺こう見えて鈴木くんのこと結構信頼してるんだ」

同じだと思った。同じように俺は及川になら緑野を任せられると思ったんだ。こいつなら緑野のことを一番大切にしてくれる、そう思ったのは間違ってなかった。

緑野を幸せにするのが俺じゃなかったのは悔しいけれど、及川だからこそ、こんなにも今、気持ちがすっきりしているのだろう。
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