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『あぁあん…ッ!もうイっちゃう!ひぁあ…ッ!気持ちイイ…っ!もっと突いてぇ…ッ!』

目の前のテレビから、卑猥な甘い声で喘ぐ女の子。

筋肉質な男の人は、彼女のねだる声に掻き立てられるように、激しく腰を打ち付けている。

先程から流れる映像にあたしは狼狽えつつ、恥ずかしすぎて顔を熱くしていた。

「気持ち良さそうだね?」

「…っ!」

背後から耳元で紘都に囁かれて、全身がビクンッと反応する。

テーブルの上に置かれたDVDのケース。

『追撃ピストン 終わりのない快楽地獄 -絶頂の向こう側-』

そんな卑猥なタイトルのそれが、今まさに目の前で再生されている。

そしてあたしは彼氏の紘都に背後から抱き締められる形で、半ば強制的にそれを見せられていた。

「ほら、蜜柑。下向かないでちゃんと見て」

「も、もう、充分だから…っ」

「駄目だよ。これからが凄いんだから」

恥ずかしくて堪らないのに、強引に顎を上げられ、視線を戻されると、ちょうど女の子が男の人に抱きつきながら下肢を痙攣させて絶頂を迎えたところだった。

ぐったり脚の力が抜け、行為が終わるのかと思いきや、男性は再び激しい腰の動きを再開する。

『いや…ッ!待…っ、あぁんッ!イ、イったのになんで…っ!ま、まだ激しいのだめ…ッ!ああぁん…ッ!』

彼女は慌てたように制止するが、男の人は押さえ付けて強引に行為を続け、彼女は先程よりも必死に喘ぎ声を上げていた。

「わかる?これが追撃ピストン。イッても終わらないんだ。俺、こういうの好きなんだよね」

いつもと同じ優しいトーンで凄い事を言いながら、背後に硬くなりかけた紘都が当たり、あたしは身の危険を感じる。

すべての発端は、あたしの何気ない発言。

「紘都はいつもすごく優しいけど、あたしに何か我慢してたりとかしてないの?」

一言だけ言っておくと、あたしは日常的な質問をしただけだ。

まさかこんな事になるなんて微塵も思ってなかったということは、ここでしっかり主張しておきたい。
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