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名前変換放課後の視聴覚準備室。
先程の職員会議で今年の文化祭の担当教師に決まった私は、去年の資料を探していた。
数年間担当していた前任の先生は4月に別の高校に異動してしまい、ロクな引き継ぎ資料が残されていない。
面倒な業務に先生方は体よく嫌厭し合い、新任の私が半ば無理矢理押し付けられた形だ。
「とりあえず、こんなもんかな…」
物置き場と化している視聴覚準備室を漁り、空きダンボールに参考になりそうなファイルやらDVDやらを入れた。
職員室に戻ろうと扉に手を掛けた瞬間、その場に立ち止まった。
「あン…ッ!気持…ち…ッ!あぁ…っん!」
扉の向こうから、切羽詰まった女の子の声がする。マジックミラーになっている小窓から視聴覚室の中を覗くと、制服姿の男女の生徒が行為に至っていた。
「最悪…」
状況は簡単に推測できた。
放課後の人気のない北校舎。しかも、窓もなく防音が効いた視聴覚室。私がここにいるのに気付かずに、高校生カップルが始めてしまったということだ。
「あぁっ、あ…っ、ひぁっ、ああん…ッ!」
壁際で抱き合って、男子生徒が動くたび、女子生徒の声が上がる。
視聴覚室を通らずに此処を出る方法はなく、また、この空気のなか出ていける訳もなく、とりあえず終わるまで待つしかなかった。
それにしても…
「準備室も始める前に確認してよ…」
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