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「おや…、これはなかなか…ですね」

今日は先生の授業の日。" あの授業 " ではなく、今日は数学だ。にも拘らず、あたしは先生の横で身体を硬直させて行儀良く椅子に座っていた。

そして、何の言葉も発することができずに、ただ見つめた机の上の一枚の紙…

右上に、" 25 " という赤い文字…

一昨日、学校で抜き打ちで行われた数学の小テストの答案だ。もちろん、" 100点満点 "中の25点だ。

「蜜柑様の家庭教師に就いてすぐの頃は、これと似たような点数を拝見していましたが…」

「すみません…」

「最近、数学は集中出来ていませんでしたからね…」

「すみません…」

こんな点数を取ってしまっては、ただ謝るしかできない。

「まぁ、僕のせいでしょうね。気に病むことはありません。きっちりフォローしますよ」

そう言うと、先生はにっこり笑った。
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