バイトが終わって着替えをしていると社長に呼ばれ急いで着替える羽目になった。今回のことだろうな、と考えながら社長の前に行くと一応褒められた。よかった、怒られなくて。
結局派遣先に入るの遅くなっちゃったしね。絶対怒られると思ってた。結構理不尽な時多いもん、派遣っていうの自体が。その日の朝にいきなりバイト入ってくれって言われたり遅刻する人が出て早めに着いた私を約束の時間前に出動させてもらったりしたし・・・。
そのままタイム表の紙を出してカードを返すとお疲れ様です。と言って球場をでる
自電車置き場で携帯を確認すると知らないアドレスからメールが来ていた。
誰だろう?メアド変更されたのかな。なんて考えながらのんきに開くとそこには全く知らない人の名前が書いてあった。「御幸一也」。これってなんて読むんだろう?かずやは分かる。けど苗字が読めない。なにゆきさんだろう。というか本当に誰だ
内容は今日の試合勝ちました。ということ。試合ってなんだっけ?と首をかしげるとふと沢村君のことを思い出し、全てが一致した。ああ、沢村君のチームの人か
無難におめでとうございます。次も頑張ってくださいと返し、もう返事は来ないだろうと携帯をしまう。そのまま自転車に跨って球場を出て家まで急いで帰る。
40分くらい自転車をこぐと自分の家についた。
家の鍵をカバンから取り出すとまた携帯が光っているのを見つけてなんだろうと確認するとまた彼から返事が来ていた。
「そっけない返事だな。もなちゃん・・・って・・・えぇ!?」
なんで私の名前知ってるの!?ああ、沢村君には名乗ったよね。それでかな。そっけない返事って、当たり障りない返事だと思うんだけどな。それ以外に何をいえというのだろうか
返事に迷っていると次のメールが来て「明日もバイトしてるの?」と聞かれたので「うん、してるよ」と返す。
なんで私初めてあった人とメールしてるんだろうか。とかいろいろ思ったけど考えるのが面倒になってやめた。なんかこの人はどうしようもないんだ。って思ってしまった。
とりあえず汗をかいたのでシャワーを浴びて汗を流す
そしたらまたメールの返事が来ていたので正直ちょっと焦った。ちょっと怖いと思うのは仕方のないことだと思う。
そういえばどんな人だっただろうか。あの時は動揺してあまり顔見てなかったからな。沢村君の顔だけは覚えてるんだけどな。可愛かったから
そんなことを考えてるとまた知らないアドレスからメールが来る。それは今日迷子になっていた沢村君からだった。お礼とお詫び。そしてボトルのこと。本当に気にしなくていいんだよ。と言うけど彼はお礼をさせて欲しいの一点張り。どうしようかと迷っているとまた苗字読めない人からメールが届く。なんで沢村のメールは返して自分のは返さないのか。という苦情だった。だ、だってどんな人かわからないから何話せばいいのかわからないし・・・
どうしようとあたふたしているとまた次々にメールが来る。沢村君相当気にしてるし、苗字読めない人うるさいし・・・・もうやだ。
沢村君にはとりあえずお水のぶん頑張って勝ち進んでね。と返し苗字の読めない人には「苗字が読めません。」とはっきりとした感想を述べた
そのメールを見て相手が大爆笑していたのも知らず私はやりきった感に浸っていたのだった


バカはあなた

prev next

 

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -