親に紹介して、その次周りの親しい友達に紹介したいってなったけどちょうどお互いに都合のつく日がなかなかなくて同窓会があるからそのときに終わってから少しだけ時間をもらおうと思ってた。もともとそのお願いもしてた。一也と何かあったときのために倉持にも来てもらってだいたいの時間と終わったら連絡すると伝え、一也にこれ着ていって。といって渡された服を着て家を出る。
待ち合わせしていた葉菜と一緒に同窓会の会場の居酒屋に入り、しばらくあっていなかった人と話したり、お酒を飲んだり、ご飯を食べたりとまったりと過ごす。でもどうしても緊張してしまって時々表情が硬くなった。突然携帯に一也からの電話が入ってなんだろうとおもうと一時間早く着いちゃった。はーと。くらいの勢いで言われた。中に入るとかいうからあわてて部屋を飛び出す。入口ですぐに出くわした二人はにやにやと笑う。くそう。楽しんでるなこいつら
手を引いて部屋の前まで連れていき友達だけに紹介しようとすると誰だ誰だと騒ぎ出すバカがいっぱいいて結局混じってご飯を食べることになる。お店の人に謝って二人分追加してもらい席に座る。御幸に手を引かれいつものように座って倉持も隣に座りとりあえず倉持を友人と、御幸を恋人として紹介した。
「えっと、こっちが親友の倉持。で、こっちは・・・えっとこい、びとの一也、です」
気恥ずかしくてうつむくと驚きの声が上がる。でもすぐにおめでとう。の言葉をもらう。ついでに婚約のことも話してしまい、自分が近々結婚することを話すとかなり驚かれたし、ちょっと話飛び過ぎと怒られた。
「久留野ちょっといいか」
「今行く!」
行ってくるね。と声をかけて席を立ち、中2のとき同じクラスだった男の子たちが集まっているとこに入る。どうしたの?と聞くとあれプロ野球選手の御幸さんだよな?!倉持選手だよな?!と興奮気味に言われてどうどうと落ち着かせる。そういえば川畑野球部だったもんね。今でも大好きだ馬鹿野郎。え。え。めっちゃくちゃ話聞きたいんだけど。話して来れば?いや、そんな恐れ多いことできるか。どっちだよ。くすくすと笑うとお前にはこの気持ちがわからないんだ!この夢のようなと語りだされはいはいと受け流す。けらけらと笑っているとおいおい、俺ら放置してずいぶんと楽しそうだなもな。と言われ振り返ると倉持がいてあたまを押しつぶされる。いたた。うるせ。つか何の話してたんだよ。倉持と御幸の話!ここにいるみんな元野球部で野球大好きだったからぜひともお話がしたいんだけど恐れ多くて話せないとかいうから馬鹿らしいって笑ってたの。ヒャハ。お前はもっと俺を敬え。えー。敬ったら何か出る?沢村プロマイド。倉持すごーい!!かっこいい!!チーターさま!!最後の褒めてねぇからな。これが精一杯だって。わいわい騒いでるとそれをうらやましそうな目で見られているのに気付き、こいつらいい奴だから。というと倉持もそっちに視線をやって誰のファン?と聞く。俺は沢村選手です!と一人が応えるとわたしがわかる!かわいいよね!と口はさむ。うるさいと倉持にももう一人にも怒られ倉持は栄純くんがいかにバカかと話し出す。年下に嫉妬なんて見苦しい。と笑ってやるとほんとに怒られた。
「そういや、お前あっちほっといていいのか?」
「あっち??」
「御幸。勝手にお前の友達に話聞いてたぞ。いろいろと」
「そ、それはやくいって!」
ちょっとごめん!と周りの旧友に断りをいれてすぐに御幸のところに駆け寄っていく。それから何話してたのと聞くとお前こそ何はなしてたの。と言われ栄純君のこと。と素直に言うと俺じゃねぇのかよ!というから思わず笑ってしまう。そしてすぐに二人笑いあっていた。


えがおのちょうわ


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