一ヵ月たったひ、御幸は残念ながらお仕事で家にはいなかった。なのでメールで一ヵ月お疲れ様でした。大好きです一也。結婚してください。と送ってみると寝ていたところを夜中に起こされめちゃくちゃに抱かれた。仕事の後で疲れてるんじゃないの?!とかいう突っ込みすらできなかった。
次の日私は数枚だけ持ち歩いているプリクラや写真などを使って大事な友達のことだけ先に教える。これが幼馴染で、これが家族で。と説明して話さなきゃいけないことを二人で話し合ってまとめて幼馴染の女の子にメールを送った。
彼女の名前は葉菜という。葉っぱの「は」に菜の花の「菜」で葉菜。御幸と同じくらい過保護で心配性な大事な幼馴染。小学校のころからの付き合いだ。あとの二人にも話すがこの二人のほうは反対することはないだろう。たぶんすんなり受け入れてくれる。良くも悪くも今どきの子だ。今まで黙ってたことは教えてよー!くらい言われるだろうけど怒ることはないだろう。ただ葉菜だけは別だ。葉菜はきっと認めることはないだろう。軽蔑されるかもしれない。それでも話したい。御幸とのことを認めてほしい。そう思って3人をこの家に招くことにした。
久々にご飯を一緒に食べないか。大事な話があるんだ。というと3人とも日程の空いてる日を教えてくれる。あいにくどうしても一人は日程が合わず二人だけが来ることになった。駅まで迎えに行って久しぶり!というと二人ともほんと久しぶり!元気してた?なんていって笑いあう。それもまだ何も知らないからだ。
タクシーで家の下まで行くと二人ともあんぐりと口を開けて驚いていた。こっちにどうぞ。といってマンションのフロントに入りフロントの人に会釈だけをしてエレベーターで上の階にあがる。部屋の前につくとドアノブをひねって中に入りただいま。と声をかけて中に入る。お邪魔します。と頼りない二人の声に前は私もそうだったなぁ。と懐かしいことを思い出した。
いらっしゃい。と笑顔で御幸が出迎えると二人とも驚いて声にならない悲鳴を上げる。プロ野球の御幸一也?!目を見開きえぇ?!と叫ぶ二人にとりあえず座って。と椅子に座ってもらう。というか、二人ともこの人のことわかるんだ。というとあんたほど馬鹿じゃないからね。と言われた。私だって今ならプロ野球選手なら何人かあげれる!栄純くんやさとるくんや、と言い出すと一也にコラコラ、話進まなくなるから。と言われ口をつぐむ
「実は大事な話っていうのが予想してるだろうけど一也とのことでなんだけど」
「なに?付き合いましたっていう報告?」
「ううん。結婚、します・・・っていう報告なんだけど」
私がそういうと一瞬で空気が変わる。主に葉菜の。どういうこと?と聞かれすでに恋人関係であることを話せば葉菜は不機嫌な顔になる。何も聞いてない。そういわれて隠してました。といって謝る。出会いは。なんでこんな人ともなが知り合ってるの?もしかして、合コンとかに行って、そういうことしてつながったとか?正解じゃないけどすべてが間違いじゃなくて否定はできず、甲子園で知り合って・・・。と経緯を話す。けどどれだけ自分の気持ちも今の誠実さを伝えても葉菜の目は変わらず鋭い目で私を見ていた。
「わたしにどうしてほしいの」
「・・・認めてほしくて。大事な友達だから、一也とのこと」
「ずっとそんな大事なことも隠してたくせに大事な友達、ねぇ」
「ちょ、ちょっと葉菜!」
慌ててもう一人の子が止めに入ろうと注意すると葉菜は立ち上がってコートを着る。結論から言うなら私は認めないし、今後認めるつもりもない。でも私の承認なんて必要ないでしょ?すきにしたら。そういうと鞄をもってかえる。といってリビングを出ていく。慌てて待って!と止めても葉菜は振り返ることもなく家を出ていった。
とぼとぼとリビングにもどると気まずそうに幼馴染の彼女は椅子に座っていた。実はね。最近もなちゃんなんだか何も話さないようになったねって話してたんだ。仕事忙しいのかなって思ってたしあんまりみんな深く聞いたりしなかったけどね。葉菜それがなんか寂しいね。って前言ってた。その言葉を聞いて私はごめんと謝ることしかできなかった
私はもなちゃんが幸せなら何でもいいから。いつでも相談してね。といって彼女も帰っていく。御幸に大丈夫か?と聞かれ大丈夫。というとギュッと抱きしめられる。予想はしてたけどさ、やっぱり悲しいな。大好きな人に大好きな人とのことを認めてもらえないのは。ぎゅっとその背中に腕を回し、しがみついた


認められないこの関係


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