短編 | ナノ




お元気ですか?

私は元気にやっています。

初めての手紙に緊張しています

貴方様たちがこの島に来たことを昨日のことのように覚えてます

荒らされたこの島を力の強い貴方様たちが救ってくれた

悲しみと苦しみに包まれた暗い時代を切り払ってくれたのです

私にはあの日が永遠に眩しいのです

夜、貴方が私の家に訪ねて来てくれたとき心臓がせわしなく動きました

貴方と言葉をまみえることができたこと、今でも私の一生の思い出です

ずっとあなたに感謝しています。

貴方様が去ったあの日から後悔をしていることがあります

貴方様の誘いを断ったこと

遊ばれてるのだと思っていました

それでもよかったのです

あなたとの一晩の夢が一生の宝物になるから

ただ、私はあなたの夢の邪魔だけはしたくありません

そう、意地を張った自分を後悔してます

どうして…

どうして死んでしまったんですか

新聞をみました

でも私信じれなくて

親父さんもエースさんも、2人ともまた笑いながら「なまえ」って呼んでくれる気がして

もう一度、会える

死んでなんかない

海軍の嘘だ

そう、思いたかった…

今日、マルコさんが来ました。

一つの手紙を私に渡すために来てくれたんです

私ね…、あなたが憎いです

だってずるいじゃないですか

最後にこんなに素敵な言葉を残してくれたのに

そのあなたはどこにもいないのだから

拝啓、愛おしい君へ

(俺と一緒海賊になって隣にいてください)


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