君たちと黄瀬

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※ヒロインの名前は「いち」
※キセキ2年


「ねぇ、いちっち」
「なに黄瀬」
「俺いつになったら青峰っちに勝てると思うッスか?」
「なに?勝つ気なの?」
「当たり前じゃないっスか!」
「へー、ソウナンダ。ガンバッテ」
「なんで棒読みなんスか!?」
「なんでって・・・・、ねぇ?」
「もう〜酷いっスよ」
「うわ、男のくせに口とがらせて拗ねるな」
「いちっち!」
「抱き着いてくるなうっとおしい!」
「で、いつになったら勝てると思うスか?」
「いや、無理だから」
「即答!?」
「そりゃ、わかりきってるからね」
「俺だってまだ始めたばかりだけどこれから頑張ればいつかは」
「無理だよ。今のままじゃ」
「また即答!?なんでそんなこというんスか〜。俺泣きそうっス」
「なんでって・・・、とりあえず今のままじゃ勝てないよ一生。」
「だからなんでなんスか」
「その理由には自分で気づかないと意味がないの。何でもかんでも教えてもらえるなアホ」
「ひどい!」
「まぁ、勝てない理由を分かって努力を始めたら・・・・。いい選手になると思うよ」
「ほんとスか!?」
「ほんとほんと。私は嘘は言わない」
「やったー!」
「でも、その前に私に認められるくらいの選手にならないとベンチ入りも無理だけどね」
「人のことあげて落とすのがうますぎるっス!!」
「いつかって言ってる時点で負けなんだよバカ。そんな負け腰姿勢の選手うちにはいらない」
「え!?」
「さっさと外周30週!」
「無茶苦茶スよー!」


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