シンドバッドに反逆した女

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こんなやり方間違ってる。絶対に間違ってる。

だから、絶対、ここでこの人の手をとるわけにはいかない。

「どうしたんだ。そんな怖い顔をして」

「どうしたもこうしたも、ありません。あなたをこれ以上見逃すことは出来ません」

「何を言っているのかわからないよ。さぁいいから、おまえはへやにいなさい」

「いやです。もうあなたを、信じることはできない」

「聞き分けのないことを言うんじゃない。」

「わたしは、信じてきたのです。今まであなたを。だからこそ、ケジメはつけます」

「ケジメ?」

「あなたをここから、この国から出しません。あなたのしてることは」

「許されない、といいたいのか」

一瞬その言葉を肯定することにつまったが、すぐにはい。と頷いた

しってる。この人に自分が叶かなわないことも、無駄死にになるだけとゆうことも

それでも、やるとやらないではちがう

重枷になればいい。この人じゃなくても、誰かの

そしていつか私より強い誰かよ、この人を助けて

「心から、敬愛していました。」

「今なら見逃せる」

「さよなら、シンドバッド王。さよなら、わたしの」

大好きだった家族。

ゆっくりと槍を構え、その先を我が主に向けた

本気の殺意を込めて

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テーマ「人外ファンタジー」
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