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「ジャーファルはシンに忠実だね」
「またどうしたんですか姫は」
「いーえ、別に何も」
「何もって言い方じゃないじゃないですか」
「気になる?」
「ええ。これでもしあなたがまた機嫌を損ねていらぬことをしないかと気にしてます」
「むっかつく!いらぬことってちょっと無断で外出するだけじゃない!マスルールだってしてるし!」
「彼と貴方は別でしょう。マスルールは強いです」
「毎回毎回強いだのなんだのって・・・ちょっと出かけただけでちくちくチクチク小言ばっか・・・・」
「あなたが何度言っても聞かぬからでしょう」
「私はあんたの子供じゃないのよ!この女男!オカマ!お母ん!」
「なっ!誰が女男だ!!今日という今日は覚悟しなさい!」
「知らないわよばーか!追いかけられるもんなら追いかけてみなさい!」
「あ、コラ!窓から飛び降りたら危ないって何度も言ってるでしょう!待ちなさい!」
「誰が待つもんですか!引きこもりのジャーファル文官!」
「この、言わせておけば・・・!」
「ぎゃー!!本気で怒った!!マスルール助けてー!!」
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ジャーファルが好きなのに素直になれない女の子の話。
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