小説 | ナノ


  setting-世界観-



世界観
人間と吸血鬼の混在した世界。
人間も吸血鬼も互いに理解しあい、忌み嫌うことは以前より少なくなったため、吸血鬼専用の食事(要するに血液)を提供するファミレスなども多数出店している。女性は吸血鬼に血を吸われることが一種の憧れとなっていることも。とはいえ完全に打ち溶け合っているわけではなく、地方の吸血鬼と人間の中は所により険悪。しばしば衝突するが、吸血鬼の中でも"純血種"と呼ばれる者達が元老院の指示により人間とその地に赴き、適切な判断により制裁を加える。その為地方の吸血鬼に"純血種"はあまり好まれておらず寧ろ人間に好まれる。"純血種"やそれに近い混血種は社会的に高い地位を持つ者が多いが、その優れた知性を以って社会に貢献しなければならないという成約が人間との間に成されている。小、中学は互いのことを学ぶために別々だが、高校、大学では婆娑羅学園にのみ共学が認められている。ほかの高校、大学では吸血鬼と人間が分かれている。

吸血鬼について
格付けがされている。一番上が"純血種"。その次が"純血種の眷属"。それ以降は"混血種"であり、吸血鬼の血が濃いほど上位に位置し、その眷属は自身の主の次の地位に着く。とはいえ、混血種の格付けは判断するのが困難であるため、一般的には上から純血種→純血種の眷属→混血種→混血種の眷属と分けられる。尚、この格付けに人間は含まれておらず、吸血鬼が人間を下卑することは好ましくないものであるとされている。この格付けの上位に位置すればするほど、一般的に吸血鬼の弱点であるとされる聖水や十字架に対して耐性が付くとされている。日光に関しては肌が敏感なものが日焼けする程度であって死に至るものではないが、力が弱ければ灰燼と化す。男女比は圧倒的に男が多く、女吸血鬼は非常に珍しい。女吸血鬼の血は男吸血鬼の血よりも甘美であり、一度吸えば病み付きになってしまうといわれるが、そもそも女吸血鬼が少ない上に彼女らは血を吸われることを嫌う為、その話が本当かどうかは不明。純血種であればあるほど使える能力は増え、力も強くなるが、使える能力は個体により異なる。肉体が成熟するまでの期間は人間と同じペースで成長するが、大体20歳ぐらいになると成長が急激に遅くなり、殆ど年をとらなくなる。

眷属について
眷族に対して吸血鬼の弱点とされるものは効かないが、主である吸血鬼が死に至ればその眷属も否応無しに死に至る。一般人よりは頑丈になるが、吸血鬼のような回復能力はない。吸血衝動もなく、食事は普通のものをとる。眷属となったものの生き血は、主たる吸血鬼を守らなければならないという本能に従い不味く、吸おうとする吸血鬼はまずいない。基本的に吸血鬼の家系には専属の眷族の家系が存在するが、眷族にするか否かは吸血鬼本人が決め、見初められなかったものは普通に人間として生活する。人間から眷族に昇格する場合は、吸血鬼に血を吸われ、寝る前に吸血鬼から口移しで血を与えられるという行為を3回行わなければならない。その際には血を与えられた人間には凄まじい痛みと苦しみが与えられる(体の組織が変わるせい)。夢見も悪くなるため、1日目で投げ出す者が殆ど。そのため、人間から眷属になる人間は珍しい。その苦しみは吸血鬼の血が純血種に近ければ近いほど増幅されてしまう。眷族の身体能力は吸血鬼に勝るとも劣らないが、吸血鬼の持つような特殊能力は身に付けられないとされている。ただし純血種の血を与えられた者は例外とされている。眷属になった瞬間に成長が止まるのではなく、一番力が発揮できる時期になった時点で成長スピードは急激に遅くなり、殆ど年をとらなくなる。

婆娑羅学園
学園長である信長自身が吸血鬼。
学園に通う吸血は吸血衝動が弱く、例え吸いたくなったとしても自分の理性で抑えこめるような者のみの入学が許可される。吸血鬼と人間生徒の見分けをつけるために制服の色が異なる。人間の生徒の制服は白を基調としており、吸血鬼の生徒の制服は黒を基調としている。が、校則は緩いため、色の基調を守れば制服を着崩しても問題はない。吸血鬼のうち純血種は意識とは関係なく相手を虜とするフェロモンが出てしまうので、その効果を弱めるために制御装置のアクセサリーが渡される。また眷族である生徒は、吸血鬼と自動的に同じクラスに配属される。

元老院
セナトとも呼ばれる、年長者で構成された詳細不明の機関。多くの吸血鬼に対して支配を広げており、地方での抗戦へ純血種を送り出したり、人間だけでは解決できないような有事の際に、吸血鬼に対して任務を与える。また、人間と共存するにおいて必要な司法、立法を一任されている諮問機関だとされている。組織が腐敗しているという噂はあるが、詳しいことは不明。基本的には元老院の意思に従うものの、純血種は元老院に対して発言する権限を有し、純血種に認められた混血種も発言権を認められている。

随時更新!

prev next

[back]


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -