「今日からお前がこいつの世話をしてくれ」
「・・・・は?」

そこに現われたのは、優しい笑みを浮かべた青年。
しかしなぜか普通の人間とは違う、そんな気がした。


***

「俺は高杉晋助。てめぇの名前は?」
「土方十四郎です。よろしくお願いします」

上司に任された”新人のお世話”
高杉は心の中で大きなため息をついた。

―めんどくせぇ・・・


高杉は成人して警察署に就職した。
抜群の推理力と行動力が認められ、凶悪事件などの捜査に呼ばれる事が多くなっていった。
そして最近できた”特別課”。ここはなかなか捜査が進まない難題事件などの担当を任されるエリート課だ。
そこに高杉も配属されたのだが、今日新人として入った土方という男の世話係として任命された訳だ。

「捜査するときもコイツを一緒に連れて行ってくれ」
「まじっすか・・・」

今まで一匹狼だった高杉は一人で捜査できないということに苛立ちを覚える。

「それと」

次に出てきた上司の言葉に耳を疑った。

「こいつ、人間じゃなくてロボットだから」






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