沖田氏に言われて目が覚めた。そうだ、僕は十四郎が好きなんだ。
自分を成仏させるため、そう言ってたけど僕を新八氏と戦わせてくれた。そこまでしてくれたんだ。
そんな優しさに惚れてしまっていたのだ。

屯所に向かっているようで、十四郎の手が僕の腕を掴み急ぎ足で歩いている。掴まれている部分が熱くなったきがした。
屯所に帰り十四郎の個室に連れられ正座をさせられる。十四郎も正座をし、対面している形に。なんだか恥ずかしい・・・・
僕の両腕をがっと掴み真剣な顔で見つめてくる姿に、心臓が飛び跳ねそうになった。

「お前、きっと勘違いしてる、よく考えろ。総悟に騙されるな。」
「違うんだ十四郎・・・僕はほんとに好きなんだ・・・逆に気付かせてくれた沖田氏に感謝したいぐらいでござる。坂田氏と十四郎が付き合ってるって聞いたとき、凄く嫉妬した・・・泣きたいくらいに。」
「トッシー・・・」

そう、からかわれていて怒ってるけど少し嬉しそうにしてる十四郎。そんな2人を見ているとなんとも言えない感情になった。それが嫉妬だと分かったのは沖田氏の言葉。

『もしかしてトッシーは土方さんのことが好きなんじゃないですかぃ?』

その言葉を聞いた途端、何かが全て繋がったように感じた。
・・・・もう我慢ができない。

「・・抱きたいでござる。」
「なっ・・・!!」
「十四郎を抱けばきっと成仏できる気がするんだ。」
「・・・・・」

黙り込み目が迷走しているのが分かる。
僕は卑怯な男だ。十四郎が十分優しいことを知っている。

「お前が・・・それで未練がなくなるのなら・・・・」

俯き顔を少し赤く染め上目使いでこちらを向いてくる。その瞬間僕の理性が壊れた。




「ん・・・・く・・ぁ・・」
「十四郎、気持ちいでござるか?」

十四郎は座り股を広げ、その間に頭を潜らせ一物をしゃぶり十四郎の顔を見上げると、手を口にあてながら顔を真っ赤にしていた。そんな姿が可愛くて二つの玉をにぎにぎしながら先端をちろちろと舐めるとビクンと体が跳ねた。
声を我慢しているのか指を噛み締めてツーと血が流れていた。

「声我慢しないで。血が出てる。」

噛んでいる手を口から離し、自分の口に近づけぺろりと舐める。
そしてまた一物を咥え上下させる。

「ぁあ・・・!!も・・・イく・・・・!!」
「出していいでござるよ。」
「ん、ぁ、あああっ!!!」

十四郎は僕の口の中で精液を吐き出した。それを零さまいと綺麗に最後まで舐めとる。

「十四郎の蜜は甘くておいしいでござるな。」
「ばか、んなわけ・・・ないだろうが。」

はぁはぁと荒く息をしている姿は興奮を誘った。
でも・・・これ以上シてもいいのだろうか。十四郎には坂田氏が・・・。
するといきなり口になにかが触れた。その触れたものが十四郎の唇だと分かるまで数秒かかってしまった。
これは夢なんだろうか。唇が離れると十四郎は少しムッとした顔をしていた。

「今更迷ってんじゃねぇよ、さっさとシろ」
「え・・・」
「俺が良いって言ってんだ、早くシやがれコノヤロー」
「と・・・しろ・・・」

恥ずかしいのか視線を合わせず言う十四郎。
僕はこくんと頷くと自分の指を唾液でいっぱいにする。入れる瞬間十四郎の喉がゴクリと鳴った気がした。

「入れるでござるよ。」
「ん・・・・」

ゆっくりと蕾に指を入れる。一本二本そして三本とすこしずつ指を増やし、アナルを犯していく。
十四郎の一物はまた立ち始め、気持ちいのだと思うと嬉しくなった。

「とうしろ・・・」
「ん・・・・は・・・・」
「とうしろ、好きだよ」
「んんんっ!」

ぎゅうぎゅう指を締めてくるアナルに自分の一物ももう限界だ。

「もう、入れていい?はやく十四郎の中に入りたいでござる」
「おれ・・も、早く・・・ほし・・・んぁっ!」

も、むり、そんなこと言われちゃ本気で限界。指を引き抜きズボンのチャックを開け自分のモノを取り出す。
何も喋らず十四郎の顔を見ていると、入れても良いと言うように僕の顔を見ながら頷く。
4分の1まで入れ、それから一気に突く

「んあああっ!!!!」
「とうしろ、大好き。二次元なんて比べ物にならないくらい、十四郎が大好き。」
「んっ、ふぁっ、あああああ・・・」








――――。
朝目が覚めると、トッシーの姿はなかった。
結局トッシーが満足するまで抱かれ続けた俺は正直腰が半端なく痛い。
朝の一服を済ませると、万事屋に向かった。
俺の顔を見るなり万事屋は飛びついてきた。
トッシーは無事に成仏したと言うと、昨日は大丈夫だったか何もされなかったかと言いながら必死に俺を抱きしめた。
何もなかった。そういうとホッとした顔をする。

「よろずや・・・んっ」

不意に強引にキスされる。口の中に舌を入れられ咥内を犯される。名残惜しそうに唇を離されても透明な糸が俺と万事屋を繋ぐ。

「今は2人きりだから、銀時って呼んでよ。」
「銀時・・・」

いつも皆がいる前では恥ずかしくて名前で呼ぶことができないが、今なら名前で呼べる。
ニコッと銀時が嬉しそうに笑うとソファーの上に押し倒された。





――――。
一ヶ月後。
書類を全て書き終え、一服するためにポッケからタバコを出し咥え、マヨネーズ型のライターで火をつける。
ふぅ〜っと煙を吐くと同時ぐらいにひゅうっと風が入る。どうやら襖を誰かが開け風が入ってきたようだ。

(またか。)

俺ははぁっとため息をつくも、内心興奮していた。
そのまま無視していると後ろから抱きつかれる。

「ったく、くるのが早ぇよ。」
「我慢が出来なかったでござる。」

そう放ち後ろから首にキスをしてくる。

「お前なぁ、早く成仏しろ。」

そんなことを言っても無駄だと分かっていた。初めて抱かれたあの日、成仏したと思っていた。でも3日後にトッシーは戻ってきたのだ。どうやら俺を抱いてからまた抱きたいという思いが強くなり、成仏ができなくなったらしい。
これじゃぁ最初と一緒じゃねぇか。そう叱ったが嫌だとはもう思わなくなっていた。

それからというもの一週間に3度、多いときは毎日のように俺を抱きに来る。
優しく俺を畳に押し倒し丁寧に脱がし始める。

「もう成仏なんて無理でござるよ。」
「知ってる。」

そういうとトッシーはびっくりしたような顔をし、ヘラッと情けない笑顔をした。

「気持ち悪い。俺の顔でそんな顔すんな。俺の顔でヤられてる時点で嫌なのに。」

そういうとははっと笑いながら耳に顔を近づけられた。

「でも気持ちんでしょ?」

顔がカッと恥ずかしさで熱くなる。俺は俯くも素直にこくんと頷く。
嬉しそうに俺のほっぺをペロっと舐めたかと思うと秘部に何かを入れられる感覚があった。
その感覚に今夜も酔わされていく・・・・







END


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あとがき

どうでしたでしょうか。
トッシー成仏編を見てから絶対にトッシー×十四郎は書こうと思ってました。
だってさ、みんなのことは○○氏って呼ぶのに十四郎のことは名前を呼び捨てですよ?
「ありがとう十四郎」って場面にものすごく萌えを感じました(コマは文字だけだったのに笑)
そして私は誰にでも股を開くそんな淫乱な十四郎が大好きでs(殴

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!


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