特に何もないまま両親の旅行当日になった。
朝早く両親を送った後、土方はもう一度部屋に戻り眠りに付く。
三人とも春休みなので学校へ行く必要も無い。

結局お昼過ぎまで寝てしまった。
時計を見ると午後1時を回っている。昼食も作っておらず、慌てて飛び起き1階のキッチンへと向かう。
すると既に銀時と総悟が料理を完成させ机に並べていた。

「おー十四郎おはよう!」
「お、はよ・・・」
「トシ兄ねぼすけねぼすけー」
「ご、ごめっ・・」

いつもと変わらない日常。

―俺の考えすぎだったのか?

少しドキドキしていた。親のいない三日間。
でもきっと考えすぎだったんだ。普段と同じじゃないか。
三人で仲良く昼食をとって。

―あれ・・・?

十四郎は何か違和感を感じていた。
いつもと変わらない日常。三人で仲良く食事。

それはおかしいのだ。

そう、銀時と総悟が仲良く料理をつくっていること自体がおかしいのだ。
あの二人はいつも喧嘩ばかりして・・・仲がいいほど喧嘩をするというが、そうじゃない。
あの二人が喧嘩するときは殺気すら感じていた。
違う。いつもと違う。おかしい。

「どうした十四郎?」

ニコニコとしながら此方を向いてくる。怖い。
笑っているのに、心は笑っていない。
十四郎の背中から嫌な汗が流れる。

「なんでもない・・・でもちょっと調子が悪いから、上で寝てる」

そう言って食べかけの料理はそのままに、自分の部屋へと戻っていった。


「どうする?行っちゃう?」

少し時間がたった後、銀時が総悟に話しかける。
総悟は銀時を見て静かに頷いた。



***

俺はベットにもぐりこみ身を出来るだけ小さくするようにうずくまる。
怖い。怖い怖い。
一体これから何が起こるのか、自分でもよく分からない。
あの二人が仲良くすること程怖いものは無いのではないか。
しかし、この胸の鼓動は恐怖だけではない気がしている。他にも、何かに興奮しているような、そんな変な気持ちが―

「十四郎ー、開けるぞー」

ガチャっと部屋のドアを開けられる。
話してはいけない気がして寝たふりをした。

「寝てるのか?」

足音が近づくと共に自分の鼓動も早くなる。

「起きてるんだろ」
「!!」

いつもと違う、低くてゆっくりな声。
起こっているようにも捉えられるその声に恐怖が増殖する。
全てを見透かされているようで、俺はゆっくりと顔を上げた。

「やっぱり起きてたー」

パッと明るい声に戻る。先ほどの低い声は気のせいだったのかと思うぐらいに。

「体調はどうだ?まだ悪いか?」

そう優しく言いながら俺の頬に触れる。
咄嗟に体がビクッと震えてしまった。

「・・・・・」

怖がった俺を黙って見つめている。
すると口端をクイっと吊り上げもう一度俺の目をみた銀兄の目はあの時と同じ。

逃げ出そうとしても遅かった。
ベットから引きずりだされると床に思い切り背中を叩きつけられる。

「いっ・・!」

強い衝撃が背中を貫く。
物凄い勢いで両手を頭の上に置かれ銀兄の手が俺の両手首を縛るように掴む。

「やめっ・・・!」

抵抗したって無駄なのは分かっていた。
でも叫ばずにはいられなかった。

ガチャ

「トシ兄〜?銀兄もいるの〜?」

あぁ。また同じことのくり返し。
そう思ったのに、


違った。


「もっと早く来るかと思ったわ〜」
「ごめんごめん」

銀兄と総悟のやりとりを半ば朦朧としながら聞いていた。
総悟の足音が近づく。

「ちゃんと教えた通りにな」
「分かってるよー」

そう言うと銀兄は俺の後ろに回り俺の上半身を起こさせた。
後ろから抱き込まれる形になる。
すると今度は総悟が俺の両脚を開き、ズボンのチャックに手をかけた。

「え、ちょ、総悟何やって・・・」
「なんだっけ、ファラ?ファソラシド?」
「フェラだろフェラ。何音階になってんだよ」

銀兄が総悟につっこみを入れたがそんなことより今の単語が気になってしかたがない。
ふぇ、フェラって・・・

「やめ・・・」

抵抗しても止めるはずはなく、身動きが上手く出来ないため簡単にズボンも下着も脱がされ、下半身は何も見につけていない状態になってしまった。
羞恥から逃げるように俺は目をきつく瞑ることしか出来なかった。

「ちんちん咥えたらいんだよね?」
「そうそう」

二人が何やら話している。そう思った矢先に総悟は俺のちんこを咥え上下に扱き始めた。

「ぁ・・・は・・・」
「トシ兄大丈夫・・・?」
「大丈夫だ、気持ちいってさ」

そんなこと言ってないと銀兄に言いたかったが、言葉を発せられる余裕ももはや無いに等しい。
下で総悟が口を動かし、上では銀兄が体を抱きかかえながら片方の手で俺の乳首をいじっている。
こんな刺激は初めてで、もう何がなんだか分からない。
でも、心の小さなところで、客観的にみている自分がいる。
兄と弟に犯されている次男。こんなこと、あっちゃいけない。そんな思いが言葉に出ていた。

「は・・っ・・なん・・で!俺たち・・兄弟なのに・・っ!だめだよ・・こんな・・んぁっ」
「でも俺たちにヤられて感じちゃってるのは誰?」
「か、感じてなんか・・・」
「銀兄見て!トシ兄のちんちんおっきくなってきてまさぁ!」
「ほらね」
「なん・・で・・・」

信じられなかった。股間を見ると確かに自分のは完勃ちしている。
兄弟なのに・・・
しかし反比例して自分はもう限界が近くなっていた。

「やぁあ!も、でるっ・・!」
「総悟、飲んでやれ・・苦いけど」
「わひゃった」

小さな舌が亀頭を刺激すると俺のちんこからは大量に白い液体が勢い良く飛び出た。
総悟は苦い顔をしながらも、俺の精液を飲み込んだ。

「これが”せいえき”ってやつ?気持ちよくなったら出るんだよね?にが・・・」

ベロをだらしなく出しながら苦い顔をする。
俺・・・総悟の口でイっちゃったのか・・・?
情けない思いでいっぱいになる。弟に犯されたなんて。
それなのに、体はまだ熱く、これからのことを期待しているようだった。
顔は熱いし頭はボーっとして思考も停止。

「さて、兄弟にヤられて悦んでる十四郎ちゃん。俺と総悟、どっちに掘られたい?」
「銀兄にはトシ兄やらねーからな!」


二人は異常な兄弟愛。


「「どっちがイイ??」」


そう思ってたのに。


「ぎんにぃ・・そおご・・・」


一番異常なのは、俺なのかもしれない。





「二人のが、欲しい・・・」







END
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あとがき。
一度書いてみたかった、近親相姦。
でもなんか思ってたのと違う・・・(泣)
もっと妄想力が必要なのかもしれません(笑)
最後まで読んで頂き有難う御座いました!!



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