はじめに

銀土ですが痴漢男×土方が主になっているのでご注意。

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「うー・・・くるしー・・・」

ガタンゴトン。

電車の走る音を聞きながら満員電車の中、立っていた。
今日は銀八と学校で補修していた為遅くなり、帰りは会社帰りのサラリーマンと一緒になってしまった。
補修とかいいつつ「ただ土方くんといたかっただけ」って言われて勉強なんて一つもしてないけど。
それでも悪い気はしない。自分も銀八と一緒にいたかったから。
最近向こうは忙しいみたいで一緒にいれる時間も無かったし。

満員電車に乗ってしまったが、唯一良かったのが開かない反対側のドアにいたことだ。オヤジ達に囲まれることなく外の景色を見てこの暑苦しい空間を少しでも忘れようとしていた。
しかし乗って数分後。何か下半身に違和感を感じる。

触られてる・・・?
いや、気のせいか?なんだか尻を触られている気がするのだが・・・
確認しようともこの満員電車の中で動くことは難しい。

「!!」

尻を思い切り掴まれた!・・・どうやら気のせいではない。
いやいやいや!!俺男!男!痴漢の相手間違えてますよー!!

「ちょ・・・」

揉み続けてくる手を払おうと自分の手を相手の方に近付けたその時。
揉んでいた手が急に股間へと手が伸びた。

「!?」

そのまま股間をまさぐってくる。男と分かって触っているのか・・!?
動く手を止めようと自分の手でガッと見知らぬゴツゴツした手を押さえるがそれでも力ずくで動き続ける。
なんて力だよ・・・。後ろからははぁはぁと荒い息が聞こえてくる。口臭がオヤジ臭い、気持ち悪い。
ここで「痴漢です」と言うべきなんだろうが男に痴漢されてるなんて周りの人に知られたくない。恥過ぎる。
そんなことを考えているとズボンのチャックを開けられた。
待て待て待てー!!!

『まもなく・・・駅・・・駅・・』

「お、降ります!」

運よく自分の降りる駅のアナウンスが流れていた。
降りますと叫ぶと触っていた手も離れたので急いで外へと出る。助かった・・・。





駅を出ると外はもうすっかり暗くなっている。
俺は帰り道、先ほどの出来事を思い出していた。鳥肌が立つ。
辺りを見回すと人一人いない。なんだか恐ろしくなって帰る足を速めた。

―もうやだ。早く帰ろう。


そう思った時だった。

「っ!?」

後ろからいきなり手で口を押さえられ、すぐそばにあった廃屋ビルへずるずると連れて行かれた。
夜ということもあってビルは真っ暗で何も見えない。
不気味な景色に鳥肌が立った。

ドンッ!

壁に思い切り打ち付けられその場へと倒れこむ。
一瞬の出来事に一体何が起こったのか全く分からない。
上を見上げると息をあらくした40代ぐらいのサラリーマンがいた。

「電車での続きをしようか」
「お前さっきの・・・!」

電車の痴漢男・・・!!
逃げようとしたが上から跨れ身動きが出来ない。
その男は自分のネクタイを解き俺の両腕をきつく結んだ。

「や・・!やめ・・!」
「お口が煩いぞぉ?」
「うぐっ!」

大きな手で俺の口を塞ぐ。
息が上手く出来ない。窒息しそう。
このまま死ぬのかな、俺。

「君肌の色白いね。凄く好みだ」

そう言って学ラン、シャツを乱暴にはだけり、突起に触れた。
手で転がしたり押したりを繰り返す。

「んんん!!」
「想像してた通りの可愛いピンク色だね。おじさんもう我慢できそうにないよ」

我慢できないってもしかして・・・
嫌な予感は的中するもの。男は口から手を離し、俺に跨ったままズボンのチャックに手を伸ばしていた。
これから起こることを予測し、震えが止まらない。

「怖がらなくても大丈夫。すぐ終わるから」

いつの間にか脱がされていた下半身。
両脚を上に持ち上げられ入れる体制に入る。もう逃げられる状態ではなかった。
ゆっくりと大きなモノが入っていく。慣らされていないソコはぎしぎしと唸り大きな苦痛に叫びにならない声が出てくる。
目からは大量に涙が溢れてきた。

「うぐ・・あぁ・・・」
「あれ?思ったよりすぐ入ったね。もしかして入れられるの初めてじゃないのかな?」

そう言いながら穴から出し入れを繰り返す。痛さしか感じることができず、だんだんと意識が遠くなっていく。
このまま意識を無くした方が楽になる。そう思い遠くなる意識に身を任せていると、不意に頬を平手で叩かれ意識が戻ってきてしまった。

「気絶しないでちゃんとイクまで見守っててよ。」

男はもう一度頬を叩き、ピストンを速める。
頬の痛みと下半身の痛みで自分はどうにかなってしまいそうだった。
段々と腹の中で大きくなっていくモノに気分が悪くなり吐きそう。
もうなんでもいい。早く終わってくれ。

「あっあっあっ」
「イイ声。もう出ちゃいそう・・・んっ!」

中で精液が出たことが分かる。
男は抜き取ると満足そうな顔をして俺の顔を覗き込んだ。
その男を見ようとするが、焦点が合わない。

「凄く気持ちよかった。またシようね?」

そう言って両手首を縛っていたネクタイを解き、去って行く。俺は放心状態のままなかなか動けずにいた。
起き上がれないまま、まだ息を整えられずに泣く。
知らない男に汚されてしまった。
“また”ってあの男は言った。次も狙われるかもしれない。
銀八は・・・・こんな俺を見てどう思うだろうか。
汚いもののように俺を避けてしまうのではないだろうか。
言いたくない。こんなこと、絶対に。

なんであの時間の電車に乗っちゃったんだろう。
悔やんでも悔やんでも悔やみきれない。もう一つ遅らせれば、こんなことにはならなかったかもしれない。
けど、どんなに過去を恨んだって、現実が変わるわけじゃない。

ゆっくりと上半身を起こし、俺はその場で泣き続けた。



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