神社に初詣に来た人がわんさか溢れかえっている。
そこに銀時と土方の姿もあった。

「土方くんは何祈るの?」
「あ?」

銀時がどうしても一緒に行きたいと言い出したので、しかたなく付いて行く事にした土方。
ぎゅうぎゅうとなかなかすすまない人だかりに暇になったのか銀時が質問する。

「別に、なんでもいいだろ。」

ぶっきらぼうに吐き捨てる。
恥ずかしくて言いたくない。

「はん!どうせマヨネーズ沢山食いたいとかそんなんだろ」

冷たく返されたのが嫌だったのか、嫌味ったらしく言う。

「あ?お前こそパフェ食べたいとかだろうが」
「違いますー銀さんはもっとちゃんとしたお願い事しますからーどっかのマヨラーとは違いますからー」
「ああ!?俺だってな、そんな願い事なんてしねぇよ!!お前の願い以上に大切な願い事するんだよ!」
「じゃぁ教えてよ!」
「ぐ・・・お前が言ったら言うよ」
「え・・・・」
「なんだよお前だって言えねぇんじゃねーか!」
「ううううるさい!」

ふいっと二人とも顔を相手と反対方向に向ける。
そのまま無言の状態で順番が回ってきてしまった。

二人並び、相手の顔を見る。
ちょうど目が合ってしまい、顔を恥ずかしさで真っ赤にしながらふいっとまた顔を逸らす。
ガランガランと鈴を鳴らし、二人とも両手を合わせ目を瞑る。













((今年もコイツの隣りにいられますように。))



END

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