はじめに。
高杉が悪魔です。
土方がお坊ちゃんで少々病んでます。
大丈夫な方のみどうぞ。
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大きな家に大きな個室。
しかしその個室は殺風景で、部屋の中央に一人用にしてはあまりにも大きな高級なベッド。
そのベッドの真ん中に一人、ポツンと両膝を胸板にくっ付け、ぎゅうっと縮こまって今にも泣きそうな18、19ぐらいの少年。
突然、ガタンと大きな音がし、びっくりした少年はバッと顔を上げる。
目の前には人間というには余りにも不気味なシルエット。
全身黒いスーツに
黒い羽に尖った耳、長い爪。
にぃっと笑った口には二つの牙。
前髪が長く右目しか見えていないが、スラッとした顔立ち。
雲で隠れていた満月が顔を出し部屋の窓から光が指す。
その姿は
まるで
「あく…ま…？」
『Love of a devil』 序幕 END
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