「お、土方くん久しぶりだねー」

万事屋の中に招かれ銀時が出迎える。
胸板は包帯で何十にも巻かれ顔などには絆創膏や治りかけの傷が沢山あった。

最近大きな事件に銀時を匂わすような話をよく聞く。

『銀髪の恐ろしく強い侍』

この江戸で銀髪の侍なんて数が知れてる。
今回の吉原での事件もコイツが関わっていたのだろう。

「お前、その怪我どうした。」
「ん?ちょっとバイクで事故しちゃってさ〜。あれ?もしかして心配してくれてる?土方くん優しい〜」

そう言って俺に抱きついて。
俺はそんなんじゃねぇと銀時を振り払う。
ちぇーとふてくされ、まぁ入って入ってと俺を部屋の中へ招き入れる。

また、だ。

いなくなったかと思えばいつも大怪我して帰って、そしてなんにもないと言う。
俺に言う必要はない。そういう意味なんだろうか。俺はお前にとってどういう存在なんだろう。
ただの暇つぶしで俺と付き合って、セックスして。そして最後には飽きたと捨てられるのだろうか。
色んな不安が俺の脳裏をよぎる。
そんな俺に気付きどうした?と問うてくる。この不安をぶつけて嫌われないだろうか。
俺はいつもお前のこと考えているのに。お前は今何を考えている?

「土方くん?」

目の前で手をひらひらされてハッと我に帰る。

「今日の土方くん変だよー?」
「誰の・・・所為だ」
「え?」

何もコイツは分かっちゃいない。俺だけ必死でなんだか悔しくて銀時をソファーの上へ押し倒す。

「ちょ!土方くん!?」

俺は何も言わず銀時のズボンのチャックを開け一物を取り出す。

「うわっ今日の土方くん積極的だね〜ほんとどうしたの??」

でも嬉しいけどーと言っている銀時を尻目に一物の側面を下から上へツーっと舌を這わせ、そのまま咥える。
するとうっと小さなうめき声をあげた。
そのまま上下に動かし、じゅぽじゅぽとヤラシイ音をたたせながら絶頂へ向かわせてやる。

「土方くん、出るっ・・・」

口に出さないようにか俺を引き離そうとするがそれを抑え。
そのまま俺の口の中に射精させた。
ごくりと飲み込み、口からこぼれ出た銀時の精液を手で拭いそれを口に入れる。
びっくりしたように俺を見つめる銀時。

「土方くん今日エロ過ぎじゃない?」
「うるせぇ。」

自分もズボンを脱ぎ銀時の上へ跨ぎ
そのまま銀時のモノを俺の中に入れる。

「ん・・・く・・・痛・・・」

全然慣らしていなかった為、なかなか入らない。てかかなり痛ぇ・・。
それでも必死に入れようと歯を食いしばりながら動かす。

「辛いでしょ?俺が上になるから・・」
「うるせぇ。お前怪我してんだろうが。大人しくしてろ。」

そう言って下に体重をかけゆっくりと降ろしていく。

時間はかかったが、なんとか全部入れることができた。
俺はゆっくり動き出す。

「くぁ・・・は・・・ぎん・・とき・・」

最初は痛くてなかなか動けなかったが、痛さよりも快楽を求める欲求が強くなり激しく体を動かす。
銀時も我慢できなくなったのか腰を上に動かしてきた。

「ぁ・・動くな・・・って・・・」
「無理無理そんな淫らな土方くんみて、興奮しないわけない・・でしょ・・・っ!」

銀時が上へ突き始め、俺は快楽で動けなくなり銀時の肩にしがみ付く。
どんどん絶頂が近くなるが、俺はどうしてもイきたくなく、先走りしている自分の一物を握り我慢をする。
そんな姿をみて不思議に思ったのか、一物を握っている手の上に銀時の手が重なってくる。

「どうしてイこうとしないの」
「うる・・・せぇ・・・」
「さっきからうるせぇばっかじゃん」

ははっと笑われキスされる。そのキスが気持ちよくて力が抜けた。
それを逃さず握っている手を払い、銀時の手が俺の一物に触れ激しく扱かれる。

「んぁ、ぁああああ!!!!」

二つの快感が一気に開放感を求め達する。
その後も銀時は腰を動かし、俺の中で吐き出した。
俺より先に銀時にイかせようとした俺の目論みはあっけなく散っていた。

俺は、何も銀時にしてあげることはできないのだろうか。
俺は、何も銀時に勝てるものはないのだろうか。
いつも俺より何歩も前を行く。背や体重も大して変わらないのに、見ているものがまるで違う。
それでも俺はここにいると伝えたくて、必死で。
いつも余裕こいてるお前に俺より必死になって欲しくて。

そんなことを考えていると急に目が熱くなって。滴が流れた。
そんな俺を見て焦る銀時。でも涙は止まってくれない。

「銀時・・・俺は・・・お前に・・必要か・・・?」

ずっと言えなかった言葉。
必要ないと言われたら、これからどうやって生きていけば良いのだろう。

「もちろん。銀さんね、土方くんが居なくなったら寂しくて死んじゃう。」

そう言って俺を抱きしめる。
俺はその温もりを感じていたくて、長い間離さなかった。






END

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あとがき。

久々、、ってか初めて?な甘い感じでした。
ずっと暗いのばっか書いてたので新鮮でした(笑)
銀さんは自分勝手に見えて本当はとっても十四郎が大好きで大切にしているのです。

最後まで読んで頂きありがとうございました!


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