深夜、俺たちは一つの布団の上に正座して向かい合い緊張した雰囲気をかもし出している。
そして俺は目の前にいるトシに話しかけた。
「じゃぁ、するよ?」
「あ、あぁ・・・」
了解を得たところでトシに優しくキスをしながら押し倒す。
舌をトシの口に入れればトシのと俺の舌が絡み合う。
深い深いキス。何度も何度も行ってきた。
問題は、ここから。
キスをしながら乱れているトシの着流し。
胸と着流しの間に手を入れ込む。突起に触れちょこっと摘むとトシは可愛い声を上げた。
「ぁっ・・・」
「トシ・・・可愛い」
「か、可愛いって言うなっ・・・!」
そう言いながら顔を赤くして怒っている姿を見るともっと可愛いと思ってしまう。
突起を触りながらもう片方の手をトシの一物へと持っていく。
既に勃ち上がっているソレ。自分に感じてくれているんだと思うと嬉しくなる。
少しずつ動かし扱いていくとトシの身体はビクンと跳ねた。
「ひっ・・・あ、・・・近藤・・・さん・・・」
ぎゅううっとしがみ付いて必死に快感に堪えているトシを見て俺はもう我慢の限界。
「トシっ・・・・!」
俺は自分の着ていた着流しを脱ぎ捨てた。
そしてトシの両脚を大きく開かせ、秘部へ手を伸ばそうとした瞬間だった。
「や、やっぱダメだ!!無理無理無理!!!」
「えええ!?ここで!?」
「だって、近藤さんのソレ・・・でかすぎるだろ!それに元々俺のはぶっこむとこじゃねぇんだし・・・!」
いつの間にかトシのモノは萎えていて、無理無理と連呼された俺も萎えてきてしまった。
また、だ。
俺とトシは、未だに最後までしたためしがありません。
俺とトシが付き合い始めたのは約一ヶ月前。
付き合って一週間で初キス。
その時もトシは顔が真っ赤になっていて。
ちょっとずついちゃいちゃするのも慣れてきた頃、俺は直球にえっちしたいと話した。
するとトシは最初びっくりしたような顔をしたがすぐに顔を赤らめ、そして恥ずかしがりながら小さく頷いた。
そして今日みたいに一つの布団の上に二人向き合って。
キスをして服を脱がせて俺が一物を取り出した瞬間。
「す、すまん、今日はちょっと無理!」
そう言って行為を止めた。
最初意味が分からなかったけど、どうやら俺のちんこのでかさに驚いたようだ。
トシは男とセックスをしたことがない。もちろん俺も。だから怖いのは分かる、けど、俺の見て萎えられるのはどんな理由であれ落ち込むよなぁ・・・。
今晩も同じように拒否をしているけど、こんなんじゃずっと同じことのくり返しになる。
今日こそは最後まで・・・・!!
「最初、指で慣らしてから挿れるから、大丈夫だよ」
「ゆ、指でも怖ぇよ・・」
「そんなに拒否られたら、俺とするのが嫌なんじゃないかと思っちゃうよ・・・」
「な、ちがっ・・・!す、好きだよ!」
「トシ・・・」
トシから好きだと言われたのは久しぶりなことで驚いてしまう。
トシは俺の胸板におでこをコツンと当て、ポツリポツリと話し始めた。
「好きだから、ヤりたいって思う。・・自分の中に入るってのが怖いっていうのもあるけど、それよりも不安で・・・ヤっても近藤さんが気持ちよくなかったらどうしようって」
「なんだ、そんなことで悩んでたのか」
なんて可愛いのだろう。
でもそれを言ったらまたトシは可愛いって言うなって怒りそうだったから出そうになった言葉を唾と一緒に飲み込んだ。
「大丈夫。気持ちいよりも、トシと一緒に一つになれることが俺は嬉しいんだよ」
「近藤さん・・・」
「トシ、大好き」
そう言って俺はもう一度キスをした。
トシの目にはうっすらと涙が浮かんでいるように見える。
うれし涙なのかな、ってちょっと期待してみちゃう。
もう一度トシを寝かせておでこ、ほっぺた、唇、あご、首筋にキスを落としていく。
そして鎖骨辺りを強く噛み、しるしをつける。
その後も色んなとこを楽しみたくて、キスを色んな場所に落としていった。
「近藤さん、くすぐったい」
そう言いつつトシの一物は少しずつ元気を取り戻していっていた。
トシの一物に触れ、やんわりと扱く。
「とりあえず、一回出しとこうか」
「え、ちょ、何する気・・・!」
俺はトシの股の間に顔を入れ、口に一物を含んだ。
手で扱きながら口では吸うようにして煽る。
「ひあっ・・・!あ、だ・・きたないから・・・!」
「そんなことないよ、トシのちんこ美味しい」
「ばかっ!そんなこと言うな・・・!!」
身体まで真っ赤にして恥ずかしがるトシ。
そんな姿が愛おしくて手にも力が入り、速い動きで一物を扱いていった。
「あっ・・・あっ・・・でる・・・・っ!」
「出していいよ」
俺はもう一度一物を咥え絶頂へと向かえてあげる。
「くち、離せ・・・あ!」
どぴゅっとトシの一物から精液が溢れ出す。
それを口の中で受け止め、自分の手の平へ吐き出す。
「このトシの精液でトシの中慣らすから」
「え・・・」
トシの両脚を上に持ち上げ精液でしめらせた中指をトシの秘部へゆっくりと挿れ込んだ。
「や、待って・・・ひっ・・!うあ、ああ!」
初めて挿れられたであろうソコは中指をぎゅううっと締め付ける。
「トシ、痛い!力抜いて!」
「む、無理!ぁっ・・!む、り・・・!!」
顔を横にぶんぶん振りながら叫ぶ。
かなり余裕がなさそうだ。
けどここで抜いてしまったら意味がない!
俺は無理矢理指を奥まで挿れ、出そうなとこまで指を引き、そしてまた挿れを繰り返す。
締め付ける内壁の所為でかなりぎこちないが、徐々に抜き差しのスピードが上がっていく。
「ひぁああ!やあぁっ・・!なんかおかし・・!あ、あっ・・」
「トシ、力抜いて。もう一本挿れるから」
「はぁ・・・はぁ・・・」
俺の方を心配そうに見ながら必死に力を抜こうとしている。
今度は中指と薬指をトシの中へ挿れた。
「ふっ・・・んんっ・・・」
最初に挿れたころよりかは慣れた感じだった。
内壁は相変わらず締め付けていたが、トシの精液が軟膏の役割を果たし、スムーズに抜き差しができる。
するとぐちゅっぐちゅっとトシの秘孔からいやらしい音が鳴り出す。
その音はトシにも聞こえているのか、恥ずかしがって腕で顔を隠してしまった。
「トシ、顔見せて」
「・・・・っ・・・」
トシ。ともう一度呼んで腕をどけさせる。
すると今までにないくらい顔が真っ赤になっているトシ。
そんなトシが可愛くて、愛おしくて。
指を全部抜いて自分の一物をトシの秘孔に近付けた。
「挿れるよ」
そう言うと喋る余裕もないのかトシはぎゅっと目を瞑ったまま頷いた。
自分の一物を持ち、ぐぐぐっとトシの中に挿いれる。
やはり先ほどより大きいものを受け止めている為、なかなか入らない。
「い、ああっ、痛いっ、近藤さん、痛いっ!」
「ごめんなトシ、もうちょっとだから」
かなり痛いのだろう。顔を歪ませ痛みに耐えようと必死になっている。
「あ、あ、んぅ・・」
目からは涙がポロポロと流れていた。
俺はゆっくり、ゆっくりと挿れていき、そして全てが入った。
「全部挿ったよ」
「はぁ・・・ぁ・・・」
「トシ、すごく中がきつい・・・」
「だ、って・・・」
ふー、ふー、と息を吐き、力を抜こうとしているが、なかなか内壁は締め付けたまま。
必死に動きたい衝動を我慢。
挿ったままトシの唇にキスをする。
「ふぁ・・・ん・・・」
「キスに集中して?」
「ん・・・」
ちゅっちゅとキスを何度も繰り返していると、少し下の力が抜けた気がした。
ここぞとばかりに俺は腰を動かす。
「ひっ・・あっあっいたっ・・・」
「トシ・・・」
「やぁっ・・なんか、変な感じ・・んぁ・・」
「トシの中、あったかいよ」
「言うなばか・・・っ」
最初はゆっくり、慣れてくると、パンパンと音を立てながら激しく動かす。
「トシ・・・トシ・・・」
「あ、こんどう、さん・・んぅっ・・・」
トシは俺の背中に爪をたて、血が出てるんじゃないかというくらい力を入れる。
でもそれも気にならない、というより余裕がなくなるくらい気持ちよくなることに必死になっていた。
「トシ、もう出るっ・・・」
「あっあっ・・!」
「トシ、大好き」
「んん、俺も・・・」
ピストンを更に速め、俺は絶頂に達し、トシの中へとぶちまけた。
行為を終えた俺達は服を着て、トシは煙草をすぱすぱと吸っていた。
「・・・っつうかさ、近藤さん」
「ん?」
「近藤さん、下手だな・・・」
「え・・・・」
ふぅっと煙を吐きそう言いながらどや顔をされる。
先ほどとあまりの違いに俺は固まってしまった。
「俺、イってないし」
「ごめん」
「ただ痛かっただけだし」
「ご、ごめん・・・」
ただただ謝るしかなかった。
初めてだったとはいえトシには痛い思いしかさせてなくて自分だけ気持ちよくなって。
申し訳ない気持ちでいっぱいで俺は俯いてしまった。
「ま、近藤さんが気持ちよかったんならそれで良いけど」
「トシ・・・」
明後日の方を向きながら言うトシの顔は火照っていた。
「トシいいいいいいぃぃぃぃ」
「うわ!?」
いてもたってもいられなくなりトシに飛びつく。
「ごめんよおおおお次は頑張るから、絶対トシを気持ちよくさせるから!!!」
「声がでかい!!他の奴に聞こえたらどうすんだ!!」
「ごめんよおおおお次は絶対イかせるからあああ!!!」
「だから声がでけぇって!!!」
初夜は上手くいかなかったけど、トシの愛情は、物凄く感じました。作文。
END
--------------------------------------
あとがき
らおさまのリクエストで原作近土の初夜でした。
ヤってるだけな感じでこんなに長くなるとは思いませんでした(笑)
んんんでももっと書けるよなぁ・・・もっと頑張ります。
らおさまのみお持ち帰りOKです!リクエスト有難う御座いました!!