「いっ、も、無理だって・・・」
「もうちょっとで入りまさぁ」

まだ皆が寝静まっている早朝、屯所の一室で重なり合う二人。
身体を壁に対面させるように支えている土方の後ろから沖田が土方の秘孔に何かを入れているようだった。

「んん・・」
「入った入った」

何かが全て入ると沖田はずらしていた土方の下着やズボンを上げ穿かせる。

「じゃぁ外、行きましょうか」
「っ・・・!」

襖を開け振り返ると土方は俯いたまま動こうとしない。

「土方さん」
「ま、まじで行くのかよ・・・」
「誰の所為だと思ってるんですかい?」
「・・・」

言い返せなくなった土方に沖田はゆっくりと近づき手を土方の顎に置くとクイっと顎を上げる。

「これはお仕置きでさぁ」






昨日。

「あ、多串くんと総一郎くん」
「土方だ」
「総悟です旦那」

土方と沖田が町を徘徊していると万事屋と名乗っている坂田銀時という男。

「ちっ、またバカと出くわしてしまった」
「え、なに?多串くん酷くない?」
「うるさいバカ」
「なっ・・!バカっていう奴がバカ!」
「ああん?バカっていう奴がバカっていう奴がバカ」
「バカっていう奴がバカっていうバカ・・・あれ?・・もういいや土方バカ」

どんどんと二人は歩み寄っていき顔が近くなっていく。
それが気に入らない沖田は二人に声をかけた。

「子供みたいな言い合いやめてくだせぇ。土方さん行きますよ?」
「んも〜夜はあんなに可愛いのに〜」
「え・・?」
「ばっ・・・!死ね万事屋!!!!」

慌てている土方を見て更に疑いを持つ沖田。
沖田は銀時の顔を見ると、してやったりな表情をしていた。
我慢が出来なくなった沖田は土方の腕を掴むと勢いよく屯所へと戻って行った。

屯所に戻ると昼間だというのに乱暴に押し倒し土方に何度となく絶頂へと導いていた。
嫌がっていても止めることはなく、沖田は無言で抱き続けた。



そして今朝。沖田は小さなバイブを土方の秘孔に入れ、常に小さく振動するように設定をした。
振動は一定ではなく不規則に動くタイプ。それは土方の性感帯をより感じさせた。

「さ、行きますぜ」

そう言って沖田は部屋から消える。
逃げることは出来ないと分かっている土方はゆっくりとおぼつかない足取りで沖田の後を追っていった。


「あ、多串くんと総一郎くん」
「・・・っ!」
「総悟です旦那」

今土方にとって一番会いたくない人物に出くわしてしまう。
いつもと違う土方の反応に銀時は近づき顔を覗く。

「多串く〜ん?」
「ん・・・っ」

身体の中で震えているバイブの快感に思わず顔をきつく瞑り堪える。

「どうした?」

ぽんっと銀時が肩に手を置くと土方はビクンとはね、「あっ・・」という声を出してしまう。

「え・・?」

状況が把握できない銀時をよそに沖田が間にぬっと入ってくる。

「旦那、ちょっと俺用事出来たんで、一旦土方さんを預けます」
「え?」
「なっ・・・!」
「じゃぁ土方さんをよろしく頼みまさぁ〜」

そう言って沖田は足早に去っていった。

「なんなんだぁ〜全く・・・・って土方!?」
「んくっ・・・はぁ・・・」

土方は銀時の胸元へ身体を預けるように倒れこんだ。
息は乱れ銀時の服をぎゅっと掴む。

「万事・・・屋・・・」

そう言いながら顔を上げた土方は顔が真っ赤に火照っていた。
その表情に銀時の身体はドクンと脈打つ。

「土方くん・・・誘ってるんなら遠慮なく食べちゃうよ・・?」
「も・・・我慢できねぇ・・・取って・・・」
「撮って?そんな大胆な・・・ん?」

先ほどから微かながらバイブのような震えた音が聞こえる。
これは、まさか・・・。そう思い土方に問おうとした時。

「やっぱり土方さんと旦那ってそういう関係だったんですかい?」
「総・・・悟・・!」
「これは、お仕置き決定ですねぃ」

先ほど去っていた沖田が戻ってきた。
にしてはタイミングが良すぎると銀時は本当にどこか用事があったのか疑いたくなった。

「ちがっ・・!」
「何が違うんで?あー、旦那ありがとうございやした。じゃぁまた」

土方の腕を掴み強引に連れて行く。
そして一度振り返るとニヤリと笑い、

「旦那、土方さんは俺のものでぃ」

それだけ言うとまた前を向き土方と共に消えていく。

「ちっ・・・」

それを見ながら銀時は舌打ちすることしか出来なかった。





「そ・・ご・・・も、無理・・・っ」

屯所へ戻ると土方の両腕に手錠をはめ、頭よりも高い位置にその手錠を壁に刺さっている釘に引っ掛けた。
下も全て何も着ていない状態にさせられ未だに身体の中に入っているバイブ。
土方の一物は既に上を向き晴れ上がっていたが、そこにはコックリングがはめられ達っせられないようになっていた。
尻を地に付け、大きく股を開いた状態の土方に近づき、股の間に入りしゃがみ込む。

「誰のせいだと思ってるんで?」
「だからあれは・・・!昨日の夜の話は俺が酔っ払ってただけで何も・・・!」

昨日銀時が夜は可愛いと言っていたのはたまたま夜に居酒屋で出くわした二人、そして酔いつぶれた土方を見て銀時は可愛いと思った。と、いうことらしい。

「じゃぁさっきのは何だったんでい?必死に誘ってましたじゃねぇですか」
「だって、こんな状態じゃもう・・・今だって・・・頼むから・・・っ」

動き続けているバイブの快感に我慢が出来ず、手をどうにかして手錠を外したい一心で力を入れる。
その所為で手錠がどんどんと食い込み手首からは血が流れ始めていた。

「だったら最初に謝るのが筋でしょう?“淫乱でごめんなさい”って。その後俺にどうして欲しいか言ってくだせぇ」
「・・・っ」

土方は少し渋った後、ポツリポツリと喋りだした。

「い、淫乱で・・ごめんなさい・・。手錠とリングを取ってくれ・・・」
「手錠は外しませんぜ」
「なっ・・・」

俯き顔を真っ赤にしながら話していた土方は予想外の言葉にバッと顔を上げる。

「俺の手でやってあげるからご心配なく。さぁ、俺の手をどうして欲しい?」

ニヤリと笑う沖田と目があった土方はまた羞恥で顔を伏せる。

「総悟の手で・・・俺の・・・触って・・・」
「ま、良いでしょう、お望み通りにしてやりまさぁ」

そう言って沖田はコックリングを同時に勢いよく取り外した。

「ひあああっ・・・!!」
「あれ、取っただけでイっちゃいやしたか」

長く我慢の限界に達していた土方の一物は、コックリングを外した途端、白い液体を飛ばした。

「あーあ。じゃぁもう俺いらない感じ?」
「は・・・あ・・・まだ・・・」

一度達してはいたが土方の秘孔にはまだバイブが残っており、達して凝縮している土方の秘孔はよりその振動を感じ、早くも一物は上を向き始めている。

「やっぱり淫乱。さて」

沖田はバイブを勢いよく抜くと、自分の一物を取り出し土方の秘孔にあてがった。

「まだきつく締まってるみたいだから痛いかもしんないけど我慢してくだせぇ」

そう言って沖田はグッと土方の中へ一物を挿れていく。

「いっ・・・たぁっ・・・」
「我慢してくだせぇ、すぐに気持ちよくなりまさぁ」

ぐっぐっと押すように挿れていき、全て入ると最初はゆっくりと、慣れてくるとパンパンと一定のリズムでピストンを始める。

「あっ・・・ああっ・・・そ、ご・・・総悟・・・!」

手は手錠で繋がれ抱きしめられない代わりに顔を沖田の肩にうずくませ何度も何度も名前を呼ぶ。

「ごめん、ごめんな・・そうご・・・ん、あぁ・・!」
「土方さん・・」

いつも気に食わないことがあるとこうやって手錠や縄で自由を奪ったりして酷いことをしているという自覚は合った。けれども止まらない。
また、このような行為を受け止め毎回誤っているのは土方だった。
謝られるとズキンと心が痛む。けれともやはり止めることは出来ないのだ。
これは愛故の行為なのだと自分に言い聞かせ。

「総悟・・・」
「土方さん、愛してまさぁ」
「俺も・・・」

深い口付けを交わす。
そしてこの歪んだ連鎖は続いていく。



END
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あとがき。

小雪さまのリクエストで沖土でSM、裏。でした。
すいませんぬるいSMになってしまいました・・・;
そして坂田さんちの銀時くんに謝ります、酷い扱いですいません(苦笑)
小雪さまのみお持ち帰りOKです!リクエストありがとございました!!



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