「副長、お疲れ様です。よかったらどうぞ」
「おぉ、さんきゅ」

そう言って山崎は机とずっと睨めっこしている土方にお茶を渡すとゴクゴクと土方は勢いよく飲む。

「それじゃぁ失礼します」
「ん」

ゆっくりと襖を開け土方の部屋から出る。
そして逃げるように隣りの部屋へ入った。

「おおおお沖田隊長、渡してきましたよ!ちゃんと飲んでました」
「よくやった山崎、あとはもう大丈夫でぃ」
「もう、俺は知りませんからね」






土方は作業を続けていると、急に脈がドクンと波打つ。

「!?」

胸に手を当てると心臓がドクドクと動いている。
身体も熱くなり息も乱れる。
急にどうしたというのか、風邪でも引いたのか。
そう思う土方だったが、下半身に違和感を感じた。

「(え・・・・)」

自分の股間を見ると、ズボンを穿いていても分かるぐらい自分の一物は勃ち上がっていた。

「なん・・なん・・・っ!!」
「なんでだああああ!!」
「いやなんでそこ総悟が言う!?!?」

声で誰か直ぐ分かった土方は後ろを向き沖田に向かって突っ込む。
ニタァと笑った沖田。その顔でこの現象は沖田が関わっているとすぐに分かった。

「てめぇ、今度は何しやがった?」
「もう分かってるんじゃねぇです?」

顔を火照らせ息を荒くし勃起。
そんなこと急に起こるはずなんて無い、あるとすれば。

「いつ・・・・・・!!まさか」

山崎が渡したお茶。あの中に入っていたなら。

「山崎殺す山崎殺す山崎殺す!!!」

呪文のように唱えていると沖田は土方を押したおす。

「んっ・・!」
「あまり効き目は薄いほうの媚薬なんですが、もう結構限界でしょ?優しい俺はご奉仕してやりまさぁ」
「やめ・・っ」

ズボンのチャックに手を伸ばすと、土方は沖田を自分から必死に剥がそうとする。

「まじやめろ今はだめだって・・・!」
「なんでです?もうこんなになってるのに」
「言うな!!・・・まだ仕事が残ってんだよ!」

そう叫ぶと土方は沖田を押し返す。
沖田は土方に馬乗りになりながら俯いた。

「仕事仕事って・・・・あんたはいつもそればっかりだ」
「総悟・・・?」

土方の服を握り締め、ふるふると腕は震えていた。

「お前、もしかして・・・構って欲しかったのか?」
「・・!!そんなんじゃねぇですよ!」

顔を赤らめさす沖田に土方はニヤリと笑った。

「ははーん、そうかそうか。構って欲しかったのか、可愛い奴だなぁ」

ニヤニヤしながら沖田を見上げると沖田の顔が、黒く、染まった。
土方は背筋が凍りつく。

「土方さん、あんた俺を怒らせようとするなんて珍しいですねい」
「は?いや、え?」

汗がダラダラと流れてくる。これは、ヤバイ。
先ほどまでのオーラと全く違っていた。
沖田は土方の隊服を乱暴に脱がし、突起に触れる。

「んぅっ」
「もう我慢の限界だったんじゃねぇですか?」
「・・・ちが・・」

突起に触れたままもう片方の手で土方の一物に触り扱く。
一度に違う場所からの快感に、土方の体はビクンビクンと震えた。
必死に手で口元を押さえ快感に堪えている。

「っ・・・!っ・・・!」
「気持ちいなら声出してよ」
「そんなんじゃねぇ、よ・・・!」
「・・・土方さん、あんたは俺をSにさせるのがそんなに好きなんですか?」
「は・・・っ?」

こういう風に意地を張られると、Sの血が騒いでしまう。
そんなことも多分土方は分かっていない。
沖田は口を押さえている手をはがし、口の中に無理矢理自分の手を入れた。

「んぐっ!?」
「口が開いてちゃ嫌でも声でますぜぃ」

そう言って一物を扱く手を速めた。

「ふっ・・ん・・・」
「・・・っ!」

土方はそれでも声を出さず必死に堪え、沖田の指を噛み締めていた。
その所為で沖田の指からは血が流れる。

「まったく土方さんは意地っ張りで調教のしがいがありまさぁ」
「・・・・」

強く噛んだまま沖田を睨む。
きっと他の隊士達なら怯えて逃げてしまうような威圧感だろう。
でも沖田はその睨みつける顔でさえ興奮剤となる。
沖田は扱いていた手を止め、その手を秘孔へと移し、ぬぷっと中指を勢い良く挿れた。

「い、あああ!!」

慣らされていないソコはギシギシと鳴り、土方は痛みで噛んでいた指を離してしまう。
その隙をついて沖田はぐりぐりと付け根まで指を挿れ激しく動かす。

「あっ、あっ、や、め・・・んあ!」

一度声が出てしまうと止まらなくなり、土方は大きく鳴き始めた。
一本入れていた指を二本三本と入れていく。

「い、た・・・!やめ、やめろ・・!」
「良いんですかい?やめても。身体はこんなに俺を欲しがってますけど」
「黙れ・・・っ・・あ、ああ・・っ」
「・・・それじゃぁ・・」

沖田は三本とも指を秘孔から抜き取る。

「はい。お望み通り止めましたけど」
「っ・・」
「素直になったらどうです?」

土方は睨みつけるが沖田はニッコリと笑っていた。
薬の所為で中途半端に触られた身体は沖田が欲しくて欲しくてたまらない。
ギリッと唇を噛み締め土方は口を開く。

「・・・ろ」
「?聞こえないですぜ?」
「・・!・・早く挿れろって言ってんだよ!!」

沖田の胸ぐらを掴み叫ぶ。
その姿に沖田は参ったというようにフッと笑った。

「あんたって人は・・・。分かりやしたよ」

そう言って自分の一物を取り出し、土方をうつ伏せにさせ腰を起こし尻を突き出すような形にさせた。

「なにすっ・・!」

後ろを振り向き驚く土方をよそに沖田は先ほど慣らした秘孔へ挿れていく。

「んあっ・・」
「動かしますぜ?」

腰を揺らしながら土方の一物をぎゅっと強く握る。

「ひあっ!ばか、離せっ・・!」
「嫌でぃ」

パンッパンッと身体と身体が叩く音を出しながら必死に腰を振り続けた。

「まじで・・たのむ、から・・!離せよ・・・んっ」
「嫌でぃ」
「ふざけっ・・!」
「さっきのお返し」

先ほど土方の所為で血が出てしまった自分の手を見ながらそう言う。
そして土方の首筋へ口をもっていき、強く噛んだ。

「いっ・・・ああ!」

沖田の歯が土方の皮膚を強く食い込み血が流れ始める。
噛んだと同時に一物を握っていた手を離すと、勢い良く精液が流れた。

「あーあー、大量だ」
「だま・・れ・・」

へたぁっと力が抜けている土方だったが、沖田は容赦無しにつき続ける。

「い、あ、・・・待て・・って・・!」
「まだ俺はイってないのに待てるわけないでしょう」

絶頂へ達したばかりの土方の体は今まで異常に敏感になり、目から涙が流れた。

「あ、あ、も・・・早くイけよ・・・!!」

薬の所為で土方の一物はまた芯を持ち始めていた。

「かちーん。なんですかいその言い方」

気に障った沖田は土方の一物をもう一度扱く。

「あ!ばか・・!」
「いっしょにイきやしょうぜ?」
「ふ・・んあ、あ・・!」

沖田が土方の中へと出したと同時に土方も達した。






「仕事終わらねじゃねぇか・・・どうしてくれんだコノヤロー」

後処理を終えた二人だったが、土方は腰が痛く仕事に集中が出来ない。
その様子を沖田は隣りで団子を食べながら見ていた。

「ひっひひゃわいへふふぁ、ひほひひょふぁっふぁ・・」
「団子食いながら喋んじゃねぇよ!!!何言ってんだかさっぱりわかんねぇ!歯の抜けたじじいかてめぇは!!てかここで食うな!これ見よがしに団子見せつけながら食うな!!集中できねぇ!!出てけ!」

土方は叫び廊下の方へと指を指す。
しかし沖田は動じず、もぐもぐと団子を口の中に入れながら土方を見ていた。
ゴクンと喉を鳴らし飲み込むと、口を開く。

「良いじゃないですかい、気持ちよかったでしょう?」
「なっ・・・!」

ケロっとした顔で言う沖田に土方はカァっと顔が熱くなる。

「別に頼んでねぇんだよ!・・それに、こんなもんまで付けやがって・・・」

そう言って土方はシャツを少し肌蹴させ、首筋にある歯形を見る。

「ったくお前は犬かよ」
「まぁ幕府の狗ですから」
「違いねぇや」

土方はフッと笑うと沖田もつられた様に笑った。

「あ、副長、新しい書類がきたので目を通して・・・」

山崎は襖を開け途中まで言ったところで土方のオーラがとてつもなく恐ろしくなっていることに気が付いた。
錯覚で土方の目が赤く光っているように見えた。

「山崎ぃ・・・何もかもお前があのお茶を持ってきた所為だよなぁ・・ぁあ?」
「い、いや、あれは沖田隊長に頼まれて・・・」
「へぇ、俺に向かってそんな口聞くんだ山崎」
「い、いや・・!!」
「たたっ斬る!!!」
「ひいいいいい!!!ごめんなさああい!!!!」

刀を取り土方は逃げる山崎を追いかけていった。
一人残される沖田。
その顔はまた悪巧みを考えているような顔だった。

「さぁて、次は何しましょうかねぃ」





END
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あとがき。

ひじりさまのリクエストで「沖田×土方で愛のあるドS×notM」でした。
Mじゃない土方になってるのか・・・これ。
私の中でMじゃない=男前受けなイメージなんですが、
いや、本当にごめんなさい;
頑張ったつもりなんですがもしかしたら「ぜんぜんMじゃない土方じゃねぇよ!!沖田もドSじゃねぇよ!!」って思われるかもしれませんすいません(泣)
ひじりさまのみお持ち帰りOKです、リクエスト有難う御座いました!


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