抱き着きたい!!(白夜様から)
「さくべー!!!」
ガバァッと笑顔で作兵衛に抱き着いた左門。
「ん?? なんだ??」
左門はいつも作兵衛に抱き着いてくるので、何も文句も言わずに作兵衛も左門の頭を撫でている。
まるで母と子のような二人の姿はいつもの光景なので皆気にしていない。
しかし、何故か今日は違った。
『左門ばっかりずるい』
と少し怒りながら言ったのは三之助、藤内、数馬、孫兵。
「え、何が??」
「つーか何で怒ってんの??;」
全く何があったかわからない二人。
「だってさ…左門いつも作に抱き着いてるじゃん」
「そうだよ、作ちゃん僕等だったら嫌がるのに」
「作兵衛は僕等を差別してるのかい??」
「どうなのさ、作兵衛」
作兵衛は顔を真っ赤にしながら四人に訴えた。
「…お前らは下心丸だしだから嫌なんだよ! 左門はただ純粋に抱き着いてくるから別にいいんだよ!!」
「母ちゃん…大好きだぁ!」
「誰が母ちゃんだ!!」
左門が更に作兵衛に抱き着く。
すると、三之助が作兵衛達の近くに来て左門を持ち上げた
「わははぁ〜高いぞぉ!!」
左門は喜んでいるが、三之助が左門をそのまま床に落とし、ゴンッと音がして左門はのびてしまった。
「三之助何してんだ!!; 左門大丈夫か!!?;」
慌てた作兵衛は左門の所へ行こうとしたが、四人に抱き着かれて動けなくなった。
「ちょっ、何すんだ! 離れろ!」
「だめ」
「また左門が抱き着いちゃうから離れない」
「というかさぁ…皆邪魔なんだけど…」
「数馬も邪魔だよ」
「全員どいて! 俺が作に抱き着くの!」
「お前同じクラスだからいいだろう」
四人は作兵衛に抱き着いたまま喧嘩し始めてしまい更に動けなくなった作兵衛は今だにのびている左門に早く起きろと願ったのだった。
「もう誰か助けて!!」
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白夜様から頂きました。
作兵衛が可愛くて可愛くて(ry
素敵なお話をどうもありがとうございました!!
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