自信と余裕の続きの流れ

「しかし、俺達のことを一人、二人と言い表すと刀だというのにまるで人のようだな」
「今は『人』だろ」
「『人』の姿を形作っているだけだ、それも人間より少しばかり丈夫に出来ている。そうだな、……俺達と違いずいぶん脆いがここにいるあの式神達に近いか」
「まぁアンタの言うことも分かるぜ。俺もここに来たばかりのころ似たようなことを主に言ったことがあるし。――それで、」
「それで?」
「『食事はするし睡眠も取る、風呂にだって入れるし、なにより言葉を交わせる。なら人とそう変わらないだろう』、てさ。それもそうだなって思ったから気にしなくなったんだけど」
「はっはっは、なるほどなぁ。それはまたなかなかに面白い。確かに刀とは別に存在している『これ』は人に違いないか」
「ここでの生活で長いこと皆を見てるとああ人みたいだなって思うし、ふとした瞬間やっぱ刀だなって思ったりさ、不思議な感覚なんだけどそれはそれで楽しいぜ」
「お前はここに来てずいぶん経つのだなぁ獅子王」
「まだ十数人しかいなかったころからだから、まぁだいぶ経つな」

16/05/26
漫画や文で「あの人」や「何人」、という表記だとしっくりこないもののそれ以外が思いつかなくてサイト内では諦めてそう表記しています。キャラに言わせる場合」「何振/口」もなんとなくしっくりこない(「あの刀」呼びだけはキャラによっては有り)。一番いいのはそのあたりを表現せずに済む言い回しにすればいいんですが私には思いつかなかった。
ただ獅子王にこう言わせたものの彼自身はすごく刀寄りだよなと思う(ので少し願望とかも混ざってる)。あと刀剣男士は人よりやや丈夫なイメージがあってICOの主人公くらいのイメージが(わかりにくい)
気になったのでゲーム内の皆の台詞ざっと調べてたら「何人」みたいな複数表記は避けてあったので今後は出来るだけ回避していきたい。


16/17/01:追記
修行見送りの台詞で「あの人」って言ってるのでまぁあまり気にせずそのときのノリで表記しようと思いました。

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