05


ああ、どうしてこんなことに。
なまえの頭はそんな後悔でいっぱいだった。
後悔の原因は、9つも歳下でギャングの男に、今まさに体を許してしまおうとしている自分を止められない理性に対するものだ。

「っんん、」

身につけていた物を何もかもブチャラティに脱がされたなまえがそんな事を考えてる間も、彼は愛撫をやめない。
既に胸の頂きから足の指まで愛され、焦らされ、蕩けたなまえの秘部に、ブチャラティが指をゆっくりと侵入してきた事で彼女の思考は停止した。

「随分と敏感だな」

熱い溜息と堪えきれない吐息が漏れるなまえを見て、興奮した声でブチャラティはそう言って唇の端が持ち上げた。
そのニヒルな表情になまえの羞恥心は煽られる。

キスをした瞬間からこうなってしまうことはわかっていて彼女は彼を受け入れた。
そもそもなまえは一度彼に惹かれかけたことすらあるのだから、心揺れてしまう事は当然と言える。
ブチャラティがなまえにキスをした理由はわからない。
彼も同じようになまえに惹かれたのか、それとも…。

本当なら交わる前に確かめるべきなのだとはわかっているが、そんな細かいことはどうでもいいと思えてしまうほど、なまえはブチャラティから与えられる快楽に身を委ねていた。

「…一応聞いておくんだが、まさか、初めて、ではないよな」

ゆっくりとなまえの秘部を解きほぐしていたブチャラティが、考える様な顔をしてからなまえに問いかける。

「そ、そんなわけないでしょう」

初めてをこんなに軽く誰かに与えられる年齢ではない彼女にとって、想像もしていない質問で、なまえは驚きを隠さずに回答する。
そんな彼女を見てブチャラティは苦笑いしながら弁解する。

「すまない、中が狭かったので、つい確認してしまったんだ。こういう事は久しぶりなのかい?」

「そう、そうだったのね。なんで急にそんな質問を、と思ったの。…そうね、そう言われたら、イタリアに来てから、はじめてかも…」

ブチャラティに聞かれて彼女は自分が随分久しく男と交わっていない事を思い出した。
別にそういう機会が無かったわけではないのだが、どんな男とも遊ぶ事もないまま何年も過ぎていた。
別に誰かれ構わず遊ぶべきだと思うほど軽くないだけなのだが、何年もの間誰にも惹かれなかった自分がブチャラティにはこんなにも簡単に惹かれた事に、内心少し驚いた。

「そうか、ではイタリア代表として精一杯努力しないとな」

ブチャラティはそう言って彼女をからかうよう笑いかけてから額へ一つキスを落とすと、1本だった指をもう一本追加する。

「っ、あ、やだ、そこ」

足されたブチャラティの長い指が掠めた一点になまえは思わず否定の言葉が口から溢れだすのを止められなかった。

「はは、素直だな。ここが良いのか?」

なまえの言葉を聞いたブチャラティは彼女の感じた膣の内側をグリグリと刺激しながら、さらに快楽を与えようと胸の頂きも舌で刺激し始める。
器用に動く彼の舌と指がなまえを刺激して、彼女はより一層声を上げた。

はしたないほど溢れる愛液でブチャラティの指を濡らしていることが自分でもわかるのに、もっと刺激が欲しくて腰が揺れる。

「中がヒクついてるぜ、もうイきそうかい?」

「う、ん、もうイ、きそうなの、」

切なくて、下腹部がきゅんきゅんと収縮して、体が火照り汗ばむ。
刺激が強くなればなるほどに、ブチャラティが恋しく思えて、なまえは空いた両手で彼の頬を包み込んでその唇に口付けると、強引に舌を入れて彼の舌に絡みつけるようにねっとりと舐めあげる。
彼はそんな彼女の欲情的な行動に合わせて指のピストンを早める。

「んんんんッ」

腰が跳ねてビクビクと震えながら、なまえは達した。
ブチャラティは痙攣した彼女の身体を労わるように、息の荒い彼女の額に光る汗を拭ってやりながら、秘部からゆっくりと指を抜いた。

「こんなに感じてくれるとはな、うれしいよ」

「っは、ぁ、すごい、こんなに感じたの、初めてだわ、」

「はは、嬉しい言葉だが、本番はまだこれからなんだぜ?」

「ふふ、そうね、今こんなに感じさせられてしまって、私の体、持つのかしら、」

「出来れば優しくするさ、と言ってあげたい所なんだけれどね、君のそんな姿を見て俺も限界だ。先に謝っておこう、手加減は出来そうにないと」

ブチャラティはそう言ってなまえにバードキスをしてから、ゆっくりと自身を彼女の下腹部に埋める。
なまえその質量に息が止まりそうになりながら、明日の自分の身体を心配するのだった。

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