罪悪感を植え付ける
そんなこと意味がないと知りながら
(昼リクオ×氷麗×竜二)全1ページ
「どうしたの氷麗?なんか怒ってる?」
「…リクオ様っ!」
その声が
「すみません、決してリクオ様に対して怒ってるわけでは…」
「なんかあったの?」
「えぇ、まぁ…。あの陰陽師娘の兄!やっぱり悪魔です!!」
「竜二さんになんか言われたの?」
「…知りませんあんな男!」
「氷麗…」
「…なんでしょう?」
「氷麗は竜二さんの事…どう、思ってるの?」
「……竜二さん、ですか…?」
「うん。」
「……先程も申し上げました通り、悪魔だと思います。……でも、嫌いではないです。なんやかんやで助けてもらってますし…。悔しいですけど。」
「氷麗…」
「リクオ様!?……!……ぁ…」
「………。」
「あ、あの…」
少しだけ薄紅色に染まった氷麗の頬にそっと手をあてる。
先程自分ではない者が触れた部分をなぞるように親指でそっと撫でる。
「氷麗」
「は、はい…」
植え付けてあげる。
僕以外の誰かの虜になってしまう君に罪悪感を…
Fin.
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