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校舎について、玄関に向かい、上履きに履き替えようとすると、小さな張り紙が目についた。

『名字名前へ。2年B組で待っています』

え、ちょっと待って、これいつから貼ってあったの。はっきりとわたしの名前が書いてある。この様子だと、他の人にも見られたんじゃ……?

しかも教室に来いと。書類に印を押すだけなら職員室でよくないかな?
わざわざ教室に行く意味がわからない。

そうだ、いま2年B組は体育の授業かなにかでみんないなくて、先生と話をするのにちょうどいいとか……?
だったら行くしかない。早く終わらせてこんなところおさらばだ。


2年B組。
一応わたしが席を置いているクラス。

やっとここまで来ることができた。春は、ここまで来る途中で足が震えて結局たどりつけなかったけど。いまは授業中で、廊下には人もいないから歩きやすくて助かった。

助かったんだけど。

…………

教室からはガヤガヤと話し声が聞こえる。
た、体育の授業とか、移動教室とか、そういうのじゃないの?

わたしを呼び出したのは教師だったはず。でも、あの電話の声、担任の声とはちょっと違ったような。気のせいだろうか。