×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

ある日。

夕飯の買い物に行こうとしてリビングを覗くと、レオくんとリオは二人並んでお絵描きをしていた。


「リオはやっぱり絵がうまいなー!これはなんだ?宇宙人か?うっちゅ〜☆」
「ううん、パパだよ!うっちゅ〜☆」


まあ、いいか放っておいて。
ちゃんと紙に書いてるし。
それが普通なんだけど。


「わたし、夕飯の買い物行ってくるから。二人仲良くお留守番よろしくね」
「リオもいく!」
「あ、おれも行きたい!」


子供に混ざるな。二人をつれて買い物すると、ふらふらどこかに行くせいで、いつもの二倍時間がかかるんだよね。


「いいよ、近所のスーパーに行くだけだし。リオはお菓子でしょ?買ってきてあげるからパパの面倒見ててくれる?」
「む……おれは子供じゃないぞ」


レオくんが拗ねている横で、リオは元気よく片手を上げた。


「わかった!パパとおえかきしてるー!」
「いい子だね〜、よしよし。じゃあ行ってきます」


リオの頭を撫でて部屋をでようとすると。


「名前、おれには?」


レオくんに呼び止められる。飼い主に叱られたあとの子犬みたいな目で見つめられた。
レオくんは子供じゃないんでしょ?

まったく。急に甘えてくる癖も昔から変わらない。