×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

「なあなあ!なにかかくもの!クレヨンとかない?あたらしいばしょにきたから、インスピレーションがわいてきた!」
「クレヨン?インスピ?」


お絵かきがしたいのかな?
知らない場所に来たのに元気な子だ。
不安になったり、お母さーんって泣き出したりしないのか。


「ねえ、ここがだめならどこでねたらいいの。もうげんかいなんだけど」


クレヨンを探しに行こうとすると、後ろから服を引っ張られる。
振り返ると目をこすってふらふらしている黒髪くんと目が合った。
えー、床以外ならどこでもいいよ。
せめてカーペットの上とかさ。ソファもあるんだし。


「つかさはおなかがすきました」
「あさ早かったものね。つかさちゃん、おやつたべる?」
「はい!おやつ!」

「れおくん、どこいくの!じっとしててよねぇ!チョ〜うざぁい!」
「あそこにきれいな花がさいてるんだ!みにいきたいな!名前、まどあけて!」

「……あの、みなさん」


あっちではお腹がすいた、こっちでは窓から逃亡。
目を離したすきにまた床に寝転がってるのもいるし。

みんな自由すぎるよ!少しでいいからゆっくり話をさせて!
置いて行かれたもの同士、これからみんなで手を合わせてお留守番しないといけないんだよ!


「はいはい、みんな落ち着いて。とりあえず、荷物を置いて、手を洗って、そこに座ってね。静かに!騒がないで!話を聞いて!」


一日目から先行き不安なんですけど、どうしよう。