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※ ロキ帰還ENDその後
※ 生ぬるいけど、えっちぃお話



【 愛して 】





日曜日。翌日の月曜は仕事である早苗にとって、夜はしっかりと休んでおきたい曜日であり、それは世間に多い土日休みの社会人の共通認識であろう。出来るなら夕飯は軽く済ませてそうそうにベッドに入り、しっかりと休息をとりたい。
そんなことを考えながら、早苗はベッドの上の方へ手を伸ばして目覚まし時計を留めた。日曜とはいえ、9時には起きていないと夜眠れない。


「ロキ、起きて」

「んー」


同じベッドで眠っているロキを揺すれば、まだ起きたくないというように体をぎゅっと丸くしている。早苗よりもよほど身長も高いし色気もあるというのに、眠っている姿はまるで子供のようだ。

ロキ・レーヴァテイン。年齢不明、出身や経歴不明。好きな食べ物はキャンディと早苗の作る料理全般。そもそもロキというが本名かどうかも怪しい。日本人でないことは髪色やなんかからしても確かなのだが、記憶が無いらしい彼のことは調べようがない。
そんな怪しすぎる彼を引き取ったのは、ただなんとなく「側においておきたい」と思ったからだ。

可愛らしい寝顔。その頬に早苗は指をむにっと当てた。


「朝だよー、今日は掃除手伝ってくれるんじゃなかったのー?」

「ん、シャナ…あと5分……」

「5分したら叩き起こすからね?」

「いやだ」


寝ぼけているのか、ロキは顔をずらすと頬を触っていた早苗の指をぱくりと咥え込んだ。それだけなら可愛いなで済むのだが、早苗の指の腹を舌で舐めはじめた。
過剰に反応してピクリとする体に、早苗は精神衛生上よろしくないものを感じて手を引っ込めようとした。


「だぁめ☆」

「やっぱり起きてたか…」


ばっちり目覚めたらしロキに手首を掴まれて、指はそのまま捉えられる。厭らしく音を立てて、早苗の指に唾液を絡めるように舐めるロキに、下半身が期待でゾクゾクしはじめる。
朝からなに盛ってるんだと自分にツッコミを入れてみても、真っ赤な舌に翻弄されてしまった体はなかなか正常に戻ってはくれない。ただその舌で指以外、全身を舐めてくれとさえ思ってしまう。


「シャナってば、すっごくヤラシイ顔してる」

「誰のせいだと…!」

「昨夜のあれじゃ足りないのォ?」

「そんなんじゃ…ぁ、ちょっと何して…」


ロキの舌が指だけではなく手のひらに及び、そして手首を舐め始めた。早苗が過剰に反応したのを見ると、ロキは楽しげにつーっと寝間着の袖をどかしながら肩まで舌を登らせる。
そして顔を早苗の首元に埋めると、鎖骨や首筋を舐め始める。見ればすっかり朝の生理現象を起こしているロキに、早苗は誘うように抱きついた。それを見たロキはベッドに二人で倒れこみ、ひたすらに舌を絡めて厭らしい音をたてるキスをしてくれる。両手を寝間着の中に入れて脇腹をさわられ、下着をつけていない胸を触られる。


「シャナ、いやらしい。…どこまでして欲しいの?言ってみてよ」

「ロキこそ、それどうにかしたいんでしょ?意地悪言わないで、ちゃんと最後までしてほしいなぁ」

「朝から男のこれ見て盛るとか超淫乱。でも、可愛いよ」


寝間着も下着も手際よく脱がされて、早苗も同じようにロキの服を脱がせる。ついでに胸元にキスマークをつけるために吸い付くと、ロキの男根がぴくりと反応した。
また押し倒される前にと、優しく包んで男根を刺激してやると、なかなかに敏感らしい彼のそこがびくりと反応してくれる。それが嬉しくて、早苗は玉をやんわりと触り、竿を丁寧にしごいた。


「シャナ、待って…入れたい」

「私も早くほしい」


早々に入れるのを我慢する方の限界がきたらしいロキに抱きついて、二人でベッドに沈んだ。期待で濡れていたそこは全く慣らされていないが、早く欲しいと思う早苗も我慢が出来ず、慣らしてと言うこともなくロキの挿入を受け入れた。
直接触ってすらいないはずなのに、すっかり教育されてしまっているらしいそこは、痛みは伴うもののしっかりと快感も感じている。痛みに少し顔を歪めたのが分かったのか、ロキがキスをしながら陰核を指で優しく触ってくれる。大きな快感に、早苗は鼻から息をはいて喘ぎ、全て収まったロキをぎゅうぎゅうに締め付けた。


「朝からこういうこと出来るの、なんか嬉しい」

「シャナはオレのこと大好きだからねェ。痛くない?」

「大丈夫。ロキにしたいようにして?」

「玩具みたいに嬲られるの好きって相当なマゾだよねェ、凄く可愛い。オレでめちゃくちゃにしてやりたくなる」


加虐心の炎を宿した目になったロキは、珍しく早苗に愛撫することなく律動を始めた。いつもなら大好き、愛してる、シャナが一番可愛い、と歯が浮くような台詞とともにするのに、今は本当に出し入れをしているのみだ。
いつも気遣ってくれている分、早苗はぎゅっと下半身に力を入れてロキを締め付けた。


「っう、シャナ…」

「ん、うんっ…い、よ……頂戴…ぁんっ」


ロキは早苗の陰核をぎゅっと押し、早苗が達して締め付けると慌てて自身を抜き出して早苗のお腹の上に欲を吐き出した。生で入れても外に出すのはいつものことのなのに、何故か今朝はとても寂しく感じてしまった。ロキ相手なら、子供が出来ても構わないと思っているのに。
早苗だってそれなりの稼ぎがあるし、産休を取ってまた復帰する女性社員も多い会社だ。ロキだって最近は普通のバイトとその見た目を活かして単発でモデルなんかもしてくれている。

早苗は恥じらいを感じつつもお腹の上に出された精液を拭き取られて仕舞う前に、指で救い上げた。そしてそのままその指を自分の中に入れて、内壁に塗りたくるように擦っていく。


「ぁっ…」

「シャナ…?何して……」

「だって、ロキが中にしてくれないんだもん…だから、んっ」


自慰行為を見られているのと同じなのだが、ロキのものを胎内に入れているという事実と、必然的に刺激される秘部、そしてそれらをロキに見られているという快感から、吐息が漏れる。自慰行為で息が上がってくると、ロキもまた同じように熱く息巻いて、早苗の両手を拘束した。


「ずるい。」

「ロキの方がずるい」

「我慢限界なんだけど…責任とってくれるんでショ?」


すっかり反り立っている自身を早苗の中に押し込んで、ロキは耳たぶを舐めながら出し入れを始めた。


「ゃん!…あ、ロキ……好きっ…」

「オレも、好き。愛してるよ、シャナ」


耳元で囁かれる掠れた愛のことばに、早苗はひたすらロキを締め付けた。また外に出されるとは思ってないが、ロキの腰の後ろに足を回して固定する。ロキはそれに嬉しそうに微笑み、昂ってきたのか律動を激しくした。
早苗が高い声をあげる度に中でロキが大きくなるのを感じながら、甘い快感を感じて達した。ぐっときつい締め上げに、耳元でロキの低い呻きが聞こえ、内側でびくんと震えながら射精されたのが分かった。


「ロキ…ありがと」

「ん〜、オレの方がありがとう、じゃない?どこの誰とも分からないのに、愛してくれて。」

「じゃぁ、その不安の中で、こうやって愛してくれてありがとう」


ロキは自身を抜き去ると、後処理しなくちゃねと意地悪く笑い、早苗の手を引いてシャワーへと向かった。洗ってあげるよと言いつつも、また中に出したがるロキに、まさかお風呂で行為に及ぶことになるとは早苗も想定外の出来事だった。







【 愛して 】





FIN









2014/07/02 今昔
北欧の3人はとても裏が書きやすいのです。人間界に来てくれたルートでは、こんな風にいちゃこら過ごしていてほしいなーと思います。

※ 今昔は生ハメや中出しを推奨したいわけではありません。
※ あくまでもこの二人がぶつかっている壁だからこそ、書いたまでです。
※ 実際、妊娠を目的としない場合にはきちんと避妊しましょう。
※ 今昔は婚前交渉に反対派です。




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