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※ メンヘラ気味のヒロイン
※ ヤンデレ気味のバルドル…は公式と同じくらい
※ 内容はヌルいですが、えっちぃネタです。






死にたい。早苗は教室の出入口で立ち止まり、そう思った。


「へぇ、そうなんだ。結衣さんは本当に好きなんだね!」


今日もいつも通り登校してきただけだったのに、教室には既に結衣とバルドル、アポロンが居て楽しげに世間話をしていた。ちらっと聞いた限りでは次回の行事に関することだったように思う。
ただ、結衣と話すバルドルの笑顔に見とれると同時、自分にはあんな顔は見せてくれないのにと、ショックを受けてしまったのだ。バルドルに好かれていたい。そう思っているのは結衣も同じなのだろうか?

だとすれば、結衣はただ光のちからに惹かれているだけに違いない。早苗のようにバルドルが動物たちを愛でる様子や、早苗が美術の授業で書いた作品を見て素直な感想を述べてくれたり、そういったことで好いているのではないはずだ。それに結衣はバルドルの抱える闇については聞かされていないはず。
つまり結衣よりも早苗の方がバルドルに好かれているべきなのだ。こればかりは例え結衣が親友でも譲れない。











【 囚われの檻 】










「だから早苗は私の大会をいつも応援に来てくれて、本当に感謝しているんです」

「へぇ、そうなんだ。結衣さんは本当に好きなんだね!」


バルドルにフリングホルニという苗字を考えてくれたのは、草薙結衣と共に箱庭へやってきた少女、矢坂早苗という子だったらしい。彼女はもとから北欧神話が好きで、ルーン文字の勉強やなんかもしていたそうだ。今朝は教室でそんな裏話を結衣から聞いていた。
ふと気配を感じてバルドルが顔をあげると、早苗が俯いてどこかへ歩き去っていくのが見えた。教室に入ろうとしたところで忘れ物をした…というような表情ではなかった。


「バルバル?どうしたの、どうしたんだい?」

「いや…早苗さんがどこかへ行ってしまうみたいだったから……ちょっと、追いかけてくるね」

「いってらっしゃい、バルドルさん」


始めて矢坂早苗を見た時に感じたのは脆さだった。草薙結衣はしなやかで折れない柳のように見えたが、早苗は気高く咲き誇る花のように見えたのだ。それと同時、心の奥に深い闇も見え隠れするような目だった。
そして何より、若干光の能力に引き寄せられている結衣とは違い、早苗は何の影響も受けていない様子だった。そしてそれが何よりも嬉しい。彼女がバルドルに関わりにやってくるのは、光の能力に関係のないものだと分かったからだ。

だからこそ、早苗と一緒に小鳥の様子を見てみたり、授業で何か作品を作る度に見せてもらって感想を言い合った。純粋に愛しいのだ、彼女の存在が。
早苗が求めてくるのは光の神としての能力ではない、バルドルが持つ何をを求めてくれてる。それなら、バルドルは早苗に出来るかぎりのものを与えたいし、愛していたい。そのために邪魔になるなら例え他の神々と関係が悪くなろうと構わない。

早苗を探してさまよっていると、屋上へ続く階段の途中に早苗の鞄についていたストラップが落ちているのが見えた。バルドルはそれを拾い上げ、屋上に居ることを願って階段をかけあがった。転ば無かったのは奇跡だろう。
案の定早苗は屋上にいて、鞄を放り出したままでなにやら柵を乗り越えようとしていた。


「早苗さん!!」


バルドルが呼びかければびくりと肩を震わせて、恐る恐る振り返る。早苗の小動物のような振る舞いはとても可愛らしかった。


「バルドルさん?なんでここに?…さっきまで、結衣と楽しそうに話してたじゃありませんか……戻ってあげなくて良いんですか?」


その一言で理解できた。早苗は先ほどの結衣に妬いているのだ。
バルドルはなんというタイミングの悪さだろうかと、運命の神を呪いたくなった。何者にも愛されるはずなのに、どうして早苗は素直に愛してくれないのだろう。どうして肝心の話の内容は聞いていないのだろう。
今にも飛び降りそうだった早苗に近寄ると、バルドルは彼女の体を抱き上げて柵のこちら側へと戻した。


「戻る必要はないよ。だってわたしが知りたいのは、あなたのことだから」

「嘘…だって私は誰にも必要とされてないもの、結衣と違って。バルドルさんが私を知りたいなんて今だけの体の良いハッタリだわ。本当は私が死んだ時、優しい結衣が傷つくのを見たくないだけ」

「わたしは早苗さんを太陽のようだと思っている。フレイヤよりもフノスよりも美しいと。わたしが愛おしく思うのはあなただけなのに…どうして分かってくれないの?」

「フレイヤと比べるなんて…下半身がだらしないとでも?」


どこまで捻くれているのか気になるレベルだ。
バルドルは何も届かない彼女の心に近づくべく、顔を両手で包み込み了承もとらずに唇を重ねた。そして嫌がられないと分かると早苗の背中に腕を回し、何度も浅く口付けて唇が離れる度に愛している、愛していると囁いた。
紅潮してきた早苗の頬に1つ唇を寄せてから顔を離してみると、彼女の顔はすっかりと緩み、両手はバルドルの制服の裾をしっかりと握っている。可愛らしい様子に、押さえが効かなくなったことが自覚できた。
今すぐ、早苗を手に入れたい。


「ごめんね、他の女性と比べるなんて…比べるまでもなく早苗さんがわたしの一番で、他の女性が同じ土俵に立つこともないんだ」

「…絶対に?」

「もちろんだよ。あなたは私のもので、わたしだけの愛しい人だ。他の誰にも触れさせたりしない。わたしが欲しいというのならいくらでもあげる。だからわたしの側を離れないで…」


潤んだ瞳で頷いた早苗に、バルドルはスカートの中へと手を入れた。内腿を撫でたり下着の上から尻を撫でても彼女は抵抗などしない。
あぁ、そうだ。今ここで早苗が自分のものであるという証を残すしかない。そう思ってしまうほど彼女は従順だった。

下着の上の部分から手を入れて、尻の割れ目に指を這わせると、鼻にかかった吐息が漏れた。そのまま秘部に触れると濡れている。先ほどのキスで感じてくれた分なのだと、たまらなく愛おしくなった。
バルドルは指をいったん抜くと、手についた液体を口に含んで楽しんだ。愛液どくとくの味に、自身がさらに興奮していく。


「バルドルさん…もっと、もっと舐めて…ください。」

「あぁ…わたしに食べられたいんだね。可愛い人、わたしが全て食べてあげる。」


可愛らしいオネダリに、バルドルは早苗を屋上のベンチに寝かせると、両膝をたてさせて自分は足間に顔を埋める。下着を取り払い、早苗の鞄の上に置いておく、今度は指ではなく直接秘部に舌を這わせて愛液を舐めた。甘い。
香りと味に自然と上がる息がかかるたび、早苗のそこはひついて新しい愛液をたっぷりと零した。それを舐める度鼻先が陰核のあたりに当たる。わざと顔を動かして刺激してやれば、その分だけ更に愛液が溢れる。

少し高い声が上がって、バルドルが吸い付いていたそこがふるふると弛緩した。軽く達したらしいことを嬉しくも可愛いなとも思うと同時に、処女にしては感じやすい体だと気づいた。顔を離して陰核を指で触ってみれば、途端に腰がびくりと揺れる。けれど顔を見る限り恥じらいに歪むそれは男性を知っているようには見えない。


「もしかして早苗さんは、自分でするのも…好きなのかな?」

「っ!ど、して……」

「あぁ、もう。可愛いなぁ…でももう、夜が寂しくてもすぐにわたしのところに来れば良いからね。わたしがこうして何度でも愛してあげる。」


指を一本挿入した。柔らかくなりつつあるそこは容易に受け入れてくれ、とろりと溢れる液体を掻きだすように出し入れすると、早苗はもじもじと腰を揺らした。しっかり慣らしてから指を増やすと、早苗は手の甲を口に当てくぐもった声をあげた。
声を抑えないでと手を無理に離させると、途端に甲高い喘ぎ声があがる。


「っや、ぁん……バル、ドル…さん…ぃっ……あっぁ…」

「可愛いよ。もっと聞かせて?あなたが私だけを見ているという証拠の声を…」

「あ、あっ……バルドルさ…、っ。」


まだ少しきついかも知れないなとは分かっていたが、バルドルは我慢の限界を感じて自分のベルトをはずした。反り立ったそれを取り出すと、早苗が期待に満ちた目でバルドルのそれを見つめていた。
早苗はきっと今まで、バルドルに愛されたかったのだろう。もちろん、精神的に。そして今朝ので我慢ができなくなり、今こうして肉体的な愛情も受け入れてしまっているに違いない。バルドルはそう考えると先端を入り口にあてがい、早苗が頑張って力を抜いたのを見るとぐっと押し込んだ。


「んっ…」

「痛い?痛いよね、もっと痛がって…わたしをもっと感じて、早苗さん……」

「っ…あ……ぃった…んぁ…」


痛みに歪み、それと同じ程に快楽に歪む顔はとても美しい。バルドルはなんども口付けて表情を見てを繰り返しながら自身を収めた。ピッタリと重なったそこを少しの時間でも外してしまうことは嫌だったが、バルドルは早苗が感じる顔を見たいと少しずつ自身を抜いては入れてを繰り返す。
いつの間にか早苗の手はバルドルの背中に回り、口を塞ぐことも声を抑えることも忘れたのか、必死に喘いでバルドルを離すまいと締め付けてくる。全て持って行かれそうなほどの強さに、バルドルは理性をかなぐり捨てて体を揺すった。


「あああぁっ…ぅ、はぁ…、バルドルさんっ…ん、もっと…もっと……」

「分かっているよ、愛してる。愛しているよ、早苗さん…っ」


求められるままに胎内に欲を吐き出すと、バルドルは一度体を離そうと起き上がりかけた。が、すぐに首の後に早苗の手が絡んできて敵わず、彼女の顔を覗きこんでキスをすると少し良いかと尋ねた。
すると早苗はイヤイヤと顔を左右に振り、ぎゅっと抱きしめてくる。一度抜いてあげないと気持ち悪いんじゃないかと心配になっていたが、一向に離してくれる様子はない。むしろ甘えるようにする彼女に再び股間に熱が集まる程だ。


「ねぇ早苗さん、今一度離してくれないと……休ませずにもっと、その、抱いてしまいそうなんだけれど…」

「お願いします、だったら、だったらもっと抱いて…?私だってバルドルさんを愛してるんです、あなたの思うままに抱かれたい。壊されたい。愛されていたい」


早苗からのとんでもないオネダリに、バルドルは彼女の唇を勢い良く奪った。下唇を吸い上げて舐め、隙間なく合わせた口からお互いの唾液を混ぜて、舌を絡めて嬲る。早苗の唾液を何度も飲み込み、そして自分の唾液も飲み込ませる。
授業開始のチャイムなんてとうの昔になっているだろうが、バルドルは完全に勃ってしまった自身で、早苗の内側をもう一度丁寧に愛し始めた。いっそ子供が出来れば良いのに。そうすれば確実に自分のものに出来るのに、と。そんなことを考えながら早苗のネクタイを外す。
現れた鎖骨に更に自身が膨らむ。鎖骨から首筋、胸元と見えた場所全てに跡を付けるようにキスをする。


「もっとぉ…、もっと、跡がほしい、です。ぁっ」

「そうだね、わたしのものだって、クラスの皆にも分かってもらわないと……ロキも早苗さんを気に入っているようだから……っ、もっと、もっとたくさん必要だね…」

「ロキさんなんて知らない…バルドルさんしか、要らない」


そう言ってバルドルの首筋に吸い付いた早苗に、キスマークを付けられたのが分かる。制服の襟から見えるか見えないかの位置だ。


「あぁ、わたしもつけて、早苗さんがわたしを愛しているという証…」

「はい、他の女が気味悪がるくらいに…っ」











【 囚われの檻 】











早苗を抱いて両思いであると判明した数日後、バルドルの枷は何の前触れもなく外れた。


「じゃぁ次は私がバルドルさんに枷をつけなくちゃ…」

「そうだね、なにが良いかな。お揃いで指輪…じゃぁありきたりだよね。あ、そうだ、いっそ首輪なんてどうかな?」

「素敵ですっ!お揃いで付けましょう!!」

「トールちん!!バルドルってあんなんだっけ!?シャナに喜んで二人でお揃い首輪付けるようなやつだっけ!?」

「……諦めろ、ロキ。取られて寂しいのは分かるが…

「いや、オレの大好きな二人だから許す!オレもお揃いで付けたいのにずるい!!」

「……3人お揃いなら怒らなかったのか…」









FIN














2014/06/23
アンケのコメでいただいた、周りが引くくらいのげろ甘…のつもりで書き始めたんだけど……あ、れ?という作品になりました。今昔が病んでるキャラを書くと全て裏に走るようです。(スライディング土下座




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