※記号使っています



カカシはヨナガに手を引かれるがまま、彼女の寝室へ連れ込まれた。
水連は人の性欲をひどく刺激し、気持ちを昂ぶらせる術だということは容易く想像できる。その下位互換を演出として使うことで、観客を盛り上げるために使っていたのだろう。

だなんて、冷静に考えてみても、ヨナガが触れる場所すべてがゾクゾクと心地よい。
一般的な十代男子と同じように、カカシだってそういったことに興味はあるし、なんならしてみたいと思っていた。否、思っている。
その相手がヨナガだったら良いのになんて、考えたことだってある。そんなことを思いながら、慰めたことだってある。つまるところ、後ろめたい。

自分でも分かるほどに面倒にこじれている態度にもめげず、ただただ傍に居て落ち着くまで待ってくれる。ヨナガが隣に居るというその事実が、一番心が落ち着くのだと、きっと彼女も悟っていたのだと分かるほどに。それほどに彼女はもはや、カカシの生活の一部だった。


「ヨナガ…オレこんなことしたこと……」

「大丈夫」


癸の浴衣を、ヨナガにするすると脱がされる。帯が落ち、下着は脱がされる。
ぺろりと乳首を舐めながら微笑むヨナガの手が、カカシの股間へと伸びた。柔らかく、様子を伺うように触れられると、急速に血が集まっていくのが分かった。


「実践はしたことないけど、暗部の人に色々教わったの。」

「っ、ぁ…」


右手でゆっくりとしごかれ、左手で抱き寄せられる。カカシは所在なくなった両腕でヨナガをゆるく抱きしめた。


「こうしてね、気持ち良いところと一緒に触ってあげると、くすぐったいだけの場所もどんどん性感帯になるんだって」


その言葉だけで、びくりと男根が揺れてしまう。囁くヨナガの声がとんでもなく艶っぽいのが悪いのだ。


「カカシが気持ちよくなるように、私、頑張るから」


返事をする前に、口を塞がれる。今までしたことがあったような触れるだけのものではなくて、舌同士が絡まる濃厚な口吸。繰り返すうちに、自分で慰める時ほどの質量を持った男根と、くすぐったくて心地よいキスに足の力が抜ける。
二人で絡まるように畳へ崩れ落ちた。

仰向けになったカカシの乳首を左手で優しく触り、右手でしごいていた男根に、ヨナガはためらいもなく顔を寄せる。


「ちょ、ヨナガっ」

「だぁめ


皮の上からしごいていた右手を下におろし、表へ出た亀頭にヨナガの舌が触れる。


「っっ!!」


自分で慰めるときには絶対に感じられない刺激に、腰がはねた。


「カカシ、可愛いね。とってもえっち

「なんだ、これ…気持ち良い……」

「じゃあもっとするねあーん


お茶目にそう言うヨナガは髪の毛をよけながら、亀頭だけをぱっくりと口に含んだ。恐らく亀頭の周りを舌でぐるぐると舐め回しているのだろうという刺激に、今度こそもっと大きく体がびくつく。


「んっ!!…っあ…ぁっ!!」

「んふ


ゆっくりと、口全体で竿まで含んでは口をまた戻す。歯の上に唇をかぶせているのか、締め付けられる感覚はあるのに痛くない。
口で竿までしごかれるような刺激に、見なくても触らなくても分かるほど、男根が過去最大級に大きくなる。

しばらくそのぷりぷりに大きくなった男根を楽しんだヨナガが、右手でしごき、再び乳首を舐め始めた。
待っていましたと言わんばかりに、乳首にも腰にも快感が走る。


「気持ち良い?カカシ気持ち良い?

「っ、あ、あっ!き、気持ち良いッ!」


自分のものではないように制御が効かない体に、ヨナガの亀頭攻めが返ってくる。


「〜〜!!!」


亀頭だけを加えて右手でしごかれる。左手で優しく玉を撫でられ、カカシは自分でも先走りが溢れているだろうなと思う。それを受け止めるのがヨナガだと思うと、更に感情が高ぶる。


「っ…あ、ヨナガ、ヨナガ!オレ…イキたいっ」

「良いよちょうだいいっぱい出してね?


イキたいと願った時からしごく速度が固定され、舌は相変わらず亀頭を舐め回している。
カカシは自分でも感じたことがないくらい大きな、快楽の波に負けた。


「あ、ごめ…いっ…あ、イクっ出るっぁぁああぁあ!」


体を丸めるようにして、ヨナガの背に手を添え、数回に分けて口内射精する。
ヨナガの喉が上下するのが見えて、自分の出した精液をためらいもなくヨナガが飲み込んだことに背筋がぞくぞくした。支配欲求と性的欲求が満たされて、そして簡単にイカされてしまったことに、被支配欲が満たされる。
敏感なままのカカシの男根に残った精液をぺろぺろと舐め取るヨナガに、カカシはまた股間に血が集まるのを感じた。

入れたい。口ではなくて膣内に。そして出したい。下の口で、子宮にめがけて、思いっきり出したい。
勿論それはヨナガが相手だからなのだけれど、カカシはもう止められないと自分の欲求を自覚した。


「ヨナガ、もう一回」

「へっ?」


素っ頓狂な声を出したヨナガを押し倒し、口を寄せる。ヨナガ程上手にできているか分からないけれど、下唇を吸って、舌を絡める。
トロンと、うっとりとカカシを見るヨナガに、股間は既に立ち上がり、ヨナガの入り口を探してぶるりと震えた。


「カカシ、お願い 私、カカシとしたいの


頬を染めて嬉しそうに言うヨナガの浴衣を脱がせ、下着も脱がせる。びちょびちょと濡れた下着は、もう洗濯にだすしかなさそうだ。
キスと、カカシのをしゃぶっていただけでこうなったのかと思うと、嬉しくてしょうがない。


「ああ、オレも、ヨナガとしたい」

「嬉しい…好きなの、カカシ

「ああっ」


ヨナガがしてくれたように。乳首をなめながら股間の入り口を撫でる。暗部の人に修行をつけられ、知識を植え付けられ、色仕掛けを磨いたヨナガほどには上手くできる自信はない。けれど、ヨナガを気持ちよくしたい。自分の手で快感を味わわせたいと、支配欲がむくりと顔をだす。


「ヨナガ、どこが好きか口で言ってみて」

「えっ……あのね、ここ」


頬を染めた困った顔で自分の手を股間に持っていくヨナガに、カカシはちゅっと軽いキスをこぼした。


「口で、教えて」

「で、でも…」

「ん?オレに、教えて」

「こ、ここ… 姫芽…」


恥じらって隠語で言いながらもヨナガは自分が零す愛液を指に乗せ、入り口の上、大陰唇の影からひっそり顔をだしはじめた姫芽を自分で触っている。漏れる吐息が色っぽい。
男の亀頭と同じだろうから、きっと刺激が強すぎたら痛いはずだ。カカシもヨナガの入り口から蜜をすくい取ると、それを塗りたくるようにして姫芽を刺激した。


「んんんん!あっ。す、き…!」


強い刺激がくるのか身を捩るヨナガに、カカシは姫芽を触る手を左に買えると、右に蜜を付け直してそっと入り口に添えた。
入れられることが分かったのか、ヨナガが切なげな声をあげたけれど、カカシはそのまま指をぬぷりと差し込んだ。柔らかくて、暖かくて、いくらでもどろどろと愛液を吐き出しそうなそこに、自分のものが入るのかと思うとそれだけでイキそうだ。


「ぁぁっ!!カカシっ…中。優しく撫でて…お腹側。そこにね、女の子が気持ちよくっ…なれるところあるんだって」

「分かった」


手のひらを上にして、言われた通りに腹側を撫でる。徐々に奥に進んでいくと、少しだけ違う手触りの場所がある。執拗に撫でてみれば、左手で触っていた姫芽がぷくりと大きくなった気がする。


「ぁん!!そ、それ…好き カカシ、それっ私好きっ


男と違ってのけぞるように悶えるヨナガの痴態に、カカシは我慢できなくなって指を引き抜いた。あん、と切なげに言うヨナガの入り口に、今度は自分の亀頭をあてがう。


「入れるから」


我慢ならない。こんなに自分を煽るようにでれでれと痴態を晒すヨナガに。普段の年上らしく比較的落ち着いた様子とは違う、カカシに触れられるがままに喘ぎ悶えるヨナガの姿。今すぐ入れたい。
宛てがった亀頭をぐっと押し込むと、だいぶきつい・


「んっ…ヨナガ、きつい」

「ま、待って…痛くて…力上手に抜けないから……待って」


あがった息を整えようとするヨナガが、少し落ち着いたかなと思った瞬間に。カカシは許可なく自分を押し込んだ。


「ぁぁああああぁぁああぁ!!」


めきめきと肉を押し広げて挿入した男根が、膣にぎゅうぎゅうと締め付けられる。狭い。そして暖かくて、きつくて、心地よい。自分の手とは全く違う感覚に、イキたくなるのを堪えて腰を動かした。
知識をうえで知っているだけのその動作は、ひどくやりにくく感じた。


「あっ、ま…いた……あ、嘘…も、気持ち良いあんっ!!カカシ、は?

「オレも気持ち良い、よ」

「うれしっ…あ、私の体っで、カカシが気持ち良いのんっ!!んっ、嬉しいあっ、好き、カカシ好きな、のっっ!」


びくびくと打ちひしがれるヨナガに、夢中で腰を振る。片方の膝を持ち上げて足を抱きしめるように体勢を変えると、ヨナガの喘ぎ方も変わる。ずぷずぷと、接合部から愛液が溢れ、広がったヨナガの浴衣にシミができる。
お互い羽織っただけだった浴衣が煩わしくて、カカシは残っていた浴衣も脱いだ。

パンパンと肌がぶつかる音と、ぐちょぐちょとあふれる愛液と、先走りと。聴覚にダイレクトに性欲を刺激する音が入ってくる。


「あ、ヨナガ…これ、イク……もうイク、出したい!」

「良いよ、良いよ!中に、中に出して カカシ、お願いっ中っ!中が良いのっ


揺すぶられながらカカシの手に触れるヨナガに、かろうじてイク前に抜いて腹にかけよう、そう考えていた理性がさようならした。

そうだ、子作りの行為なのだから、避妊なんてする必要はない。ヨナガとはもう将来結婚することが決まっているのだし、子供が先に出来たって何の問題もない。
だからこの高ぶる欲求のままに、本日二度目の射精はヨナガの中にすれば良い。だってヨナガが欲しがってくれているのだから。たっぷりと、今度は下の口で飲んでもらおう。こぼしたらおしおきだ。


「残さず頂戴っ、カ、カシっ」

「ああ、勿論。…っ、ああ、ヨナガ!ヨナガ!好きだ、ヨナガ。ずっと犯してたいっ」

「っ!」


ぽろりとヨナガの目から涙が溢れた。嬉しそうに歪む口元と、比例するように更に膣が締まる。


「わ、私も、カカシのこと好きっ大好きなのっ!」


打ち付ける自分の男根が、上下左右だけでなく奥の壁にも当たるようになった。


「奥、良いな…これ!」


締め付けるだけでなく、打ち付ける刺激にイキたさがます。


「お、なのこ、はねっ!…気持ち良いと…子宮が、精子欲しっくて、位置が下るの」

「気持ち良いんだ?」

「うん、うん!すごく、気持ち良い…のっ!自分で、するのと、違うっ


ヨナガも一人ですることがあるのだという吐露に、ぐっと男根が一回り大きくなったのが自分でも分かった。


「あっああぁ!っ!きっつ、い!」

「ぜぇんぶ、頂戴!カカシいっぱい出して!」

「オレもヨナガに出したいっ」

「あっぁっぁぁぁああ!気持ち良いの、カカシ、カカシっ」

「あああああ、オレ、イク、気持ち良いっ!あっ!」


きゅんきゅんと締まる膣に耐えきれず、すさまじい吐精感と共にヨナガの膣に射精した。
口でサれた時とはまた違う刺激とイキ方に、カカシは必死でヨナガの奥に男根を押し付けた。ヨナガもイッたのか昂ぶったにとどまったのかは分からないけれど、必死に受け止めるように腰を押し付けてくる。


「ぁ、奥、気持ち良い…それに、ね。姫芽も、気持ち良い…


腰をぐりぐりと押し付けていたのは姫芽への刺激が目的だったようだ。ぷるぷると小さく震えたヨナガにかぶさるようにして、キスをした。


「これが、水連の効き目…?」

「まさか。私の実力じゃせいぜい口でした時までが限界だよ」


照れたように笑うヨナガはティッシュを引き寄せ、股間にあてがうとカカシに抜いて良いよと言った。言われた通りに抜けば、うまいことティッシュで愛液や逆流してくる精液を受け止めている。


「カカシ、お風呂入りに行こう」

「確かに…汗かいた」

「それにね、マリアさんに言われたんだけど、こういうことした後って匂いでバレバレらしいから…」

「……それは尚の事風呂だな」


互いに足腰がぷるぷるとしていたので、少しだけ休んでから浴衣を着直し、寄り添うように二人でお風呂へ向かった。





2019/06/25 今昔




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