想い・弐


それからと言うもの



仕事だろうが何だろうが
天蓬達の誘いで悉く邪魔をされた









『酒を飲もう』

『花見をしよう』








馬鹿か
暇なヤツらが―――







しかし その席に必ずあの女がいた







ある日捲簾が
【下界の桜は美人だ
生き様が違うんだ】







と天界の桜を見ながら杯を翳した





俺はチラッとあの女を見た







理由なんか知るか







俺はきっと


あの女と





惷香と下界の桜を見たかったんだ









切ない顔をしたお前に




俺はきっと心の中で約束をした












【産まれ変わったらこの場所(桜)の下で会おう】



と―――






想い・fin

[ 8/216 ]

[*prev] [next#]
[目次]
[栞挟]
書物一覧に戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -