初夏・弐


元々惷香が仲間に入ったのも 妖怪に襲われた村にいた惷香を

三蔵一行が助けた事がキッカケだった



三蔵は腕を組んだまま








「勝手にしろ」









と呟いて 八戒や悟空、悟浄に誘われるがままに三蔵一行と共に旅に出る決意をした




それから現在

惷香は三蔵に好意を抱きながらも周りにバレる事なく旅を続けて来た



自分の気持ちを押し殺し…






「日に焼ける〜…」








惷香は頭にハンカチを乗せ ボンヤリと遠くを見た



湖に太陽の光がキラキラと反射し 瞬くのを見つめた








「水着あればなぁ…」








ぼそりと呟く惷香に悟空は無邪気な笑顔を向ける








「なぁ惷香
俺のハーフパンツ貸すからさ
一緒に泳がねぇ?」


「え?」


「だってさ こんなにあっちィし
スカートじゃ入れないだろ?」


「あ〜…うん
でも私あまり泳ぎ得意じゃないからさ
足着かない深さだと ちょっと」


「だーいじょーぶ!
俺が手伝うからさっ!」








こんなやり取りから 惷香はテント内で悟空に借りたハーフパンツに着替え

湖で水遊びする事となった





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