桜散る・五


「驚くの…そこなのか?」








惷香は驚く悟空を見て逆に驚いた








「俺…女って初めて見た!」








悟空はスクッと立ち上がると
惷香の周りをクルクル周りながらマジマジと見る








「な、何!?」


「へぇ女って弱そうな身体してンだな」

「悪かったな
弱そうで」








不機嫌そうな惷香をジッと見つめ悟空は徐に手を伸ばした














ぷにっ











「何でここ膨らんでんだ?
怪我でもしてンの?」


「なッ…?!
なななななななッ…?!」








惷香は悟空に触れられたら場所










それは 









わなわなと震える









「ん?
痛むのか!?」


「なっ…にすんだ!
このエロ猿がぁぁぁぁぁ!」












パァン!!!










惷香に思い切り平手打ちを喰らった悟空は
頬を抑えペタンと座り込んだ








「な、何すんだよっ!」


「それはこっちの台詞だ!
このエロ野郎!!」


「エロって何だよッ!」


「お前ッ!
ふざけてんのか!?」


「しゃーねぇだろ?
女なんて初めて会ったんだ
分かんねェよ…」









胡座をかいて
しょんぼりと落ち込む悟空を見て惷香は溜め息を吐く







.

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