令和/壱


「なぁレーワってなんだ?」


「あ?なんだいきなり」


「日本の和暦の事かな?」












突然移動昼に思い立った悟空の言葉に三蔵は銃を整備しながら応えた
惷香は隣で前かがみになり、悟浄は眠たそうに背もたれに寄り掛かったまま片目を開け、八戒はチラリとバックミラーで悟空を確認した














「どうしたのです悟空
突然そんな事」


「最近さーレーワレーワ言ってんじゃん?
そもそも何?」


「何ってそりゃよーオメーあれだ…
天皇が変わって時代交代?ンで新しい時代ってヤツよ」


「なンで天皇が変わるんだ?
そもそも天皇って何だ?なーなーなー」


「うるっせーな!
象徴だよ象徴!!」


「ショウチョー??
わかんねーよ!」


「私も象徴としか知らないかも…
色々決め事は仕切ってるなぁくらいかな…」


「そもそも天皇は神の子孫なんですよ」


「「え?マジで??」」












天皇の先祖はそもそも神であり、その末裔が天皇の血筋であり
有名な天照大神の子孫だと言う話を分かりやすく教えた














「因みに今で126代目になるそうですよ」


「マジか!!」


「神様ってよー前に合わなかったか?
エロスの神様みてーなの」


「あーいましたねぇ」


「あれは仏様じゃないの?」


「何の話だ」


「まァあン時サンゾー様は気絶?してたし?」


「あ?」


「まぁ神は万物の創世主で、仏は悟りを開いた物なので別物かと思いますよ。
ただ平成は終わると言うだけで」


「え!?終わるの?」


「だから令和になんだろーが!」


「今までもそうやって和暦は変わっているからね。
でも新しい天皇様になれば色々変わる事もあるし、私は楽しみだよ」


「そういうモン?」


「そうだろう。
そもそも変わらない物なんで存在しねーんだよ
見知らぬ変化に怯えて変わらないまま立ち止まる訳にもいかないだろう」「そうですね
新しい物に挑戦するのは怖いですが、どうなるかわからないからこそ楽しみもありますよ」














平成より令和へ
時代も変わり三蔵一行も変わっていこうとしていた―――









令和/fin.

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