王様げぃむ/5
「〜〜〜〜ッ―――…
なんでこういう時にはルール守る訳…」
「つべこべ言わずにさっさとしろ。
今回は黙って受けてやる」
「このエセ坊主
嬉しそうにしてんじゃねェよ!!」
「フン
好きに言え。」
「ご機嫌ですね三蔵」
「ちぇっ
悟浄と八戒とか三蔵の見れるのを期待したのになァ〜」
「分かったよ!
目…瞑ってよ…」
「何緊張してやがる。」
そりゃ4人の視線がこんなに集まれば緊張もしますよ…。
仕方なく三蔵の座るソファに片膝を付き、三蔵の肩に手を置く。
高まる鼓動を抑えながら
一気に距離を縮めた。
ガツッ――…チュ。
「んぐッ…」
「っつゥ…」
「ぶふっ!!」
「おお!」
「これはまた。」
勢い良く距離を縮めてキスをしたのは良かった。
だが勢いが強すぎて
思いっきりぶつけた唇は凶器となり、互いに大ダメージを与えたのだった…
「てめえ…。」
唇を手で抑えながら、痛みを我慢して打ち震える三蔵が痛みで三蔵の前に座り込んだ惷香を絶対零度の視線を向けていた。
「い、いひゃ…
ふみまへん…」
「まぁまぁ
ゲームなんですから、このようなアクシデントもありますよ。」
八戒
ナイスフォロー!
「何にせよ
スッとしたぜ」
「何でてめえがスッとするんだよクソ河童。
ブッ殺すぞ」
「もーいーじゃん!
次やろーぜ!」
悟空はまた三蔵と悟浄の言い合いになる前に、さっさとクジを集めてガチャガチャかき混ぜた。
「んじゃ引こうぜ」
おおおおおお!
とうとう来ました王様が!
「やった!
私王様!」
「「チッ…」」
「命令は何でしょう?」
「おもしれーのにしてよ」
「んとね〜」
.
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