王様げぃむ/4


「おい!次だ次!!」








赤毛のガニ股ロン毛はドカリとソファに座る。

どうやら悔しかったのか
口元はへの字になり、タバコもル○ン三世の次元のように、くにゃくにゃだ。


とりあえずクジを回収し、ガチャガチャと混ぜると再び4人の前にくじを差し出した。








「はい引いて〜。」


「うおっしゃ!」


「次こそは!」


「負けませんよ?」


「フン 雑魚が。」


「黙って引いてよ…」








引いたくじを見れば2番。

何故こうもクジ運はないのであろうか…
さて、誰が王様かと見渡せば、悟空がニヤァっと笑みを零す。








「よっしゃああああああ!
俺!!俺王様!!」


「くっそ!」


「さっさと言え
さっさと。」


「悟空かぁ。
んじゃ命令は何?」


「んーじゃね、悟浄がボコ殴りにされるってので!」


「数字で言え!数字で!!
名指しすんな!!」


「いい案だ。」


「クソ生臭坊主!!
てめェぜってー土下座させてやる!」








どうやら悟空はルールすら皆無で…
一応説明をすれば、『なるほどな!』と考えを巡らせた。








「んじゃー2番が1番の口にチュー!」


「…は?」


「おいおいおい
盛り上がって来たんじゃねーの?」


「残念です。」


「誰が2番と1番?」








小さな身体を更に縮こませ
惷香はおず…と手を上げた。


1番は八戒じゃないなら誰だろう?








「さ、して貰おうか。」


「なっ?!」









ソファにゆったりと座り、腕と足を組む三蔵はどこか嬉しそうな顔をしている。








「な…おめーのキスシーンなんて見たくもねーんだよ!!」


「ふざけんな。
これはルールだろうが。」


「ちょ、ちょっと待って
キスはやっぱり…!」


「ルールだろうが。」


「ルールだって!」


「ルールですからねぇ」







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