王様げぃむ/3



「はい皆引いて〜って
早ッ!!」









惷香の声と共に目を光らせた4人はガッ!と引いた


しぶしぶと惷香も残った割り箸…基、クジを引いた。









「くっそ!
王様じゃねェわ。」


「チッ」


「数字だけー。ハズレ?」


「ハズレじゃないよ。
ハズレあったらゲームじゃないでしょ…。
って事は…」


「僕ですね。」












マジかよ…









「ヒソヒソ(おい…色々大丈夫なのかよ?!)」


「ヒソヒソ(八戒の命令なんて想像出来るか!)」


「ヒソヒソ(俺まだ死にたくねーって!)」


「ヒソヒソ(ヤバイよ!
八戒に聞こえてるって!)」









黒い笑顔が怖いですぅ…








だが、八戒が口にするのは意外にデフォルト的な内容だった。








「まぁご期待に応えるのも悪くはありませんが
手始めですからねぇ…
1番さんにメイド風にメイドのコスチュームでお茶を淹れて頂きましょうか。








ニッコリ。














く、黒い…。








笑顔が黒いよ八戒!

各自慌てて手持ちのクジの数字を確認する。

惷香は3番。
ホッ…と胸を撫で下ろした









「はーいゴシュジンサマ
お茶でぇす。」









ゴツい…。









誰が好き好んでくわえタバコの赤毛ロン毛のがに股メイドを見なければならないのだ…!



八戒は嬉しそうににお茶を受け取りお茶を啜る。




三蔵、悟空は1言も喋らない…
王様ゲームの恐さは更に拍車を掛けて行くのだった。







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