王様げぃむ/1


「ひま〜…」









町に着いた三蔵一行。
町から次の町に行くにも
異変を起こした妖怪達が暴れた事により、道が塞がれた為に足止めされていた。



この町に滞在して4日目

さすがに暇を持て余し
惷香はリビングとなる宿屋の1室でソファの上でゴロゴロと寝そべっている。








「うるせえ」


「三蔵は暇じゃないの?」


「お前と一緒にするな」


「新聞読んでお茶飲んで
悟浄じゃなくても、一気に老けちゃうよ?」


「お前な…」








三蔵は露骨な不愉快気な表情を浮かべながら、惷香をジトッ…と見た









「ま〜たそんな顔して
三蔵って最高僧ってより」


「あ?」


「あ!」









惷香は三蔵との話の途中に遊びを思い付き、目と口を開いてソファから勢い良く立ち上がった。








「三蔵!
王様ゲームしよう!
皆も呼んで来るね」


「なんだいきなり…
って、おい!」









三蔵は呆れながら新聞から惷香へと視線を向けた時には、すでに部屋を後にしていたのだった…








数分後
訳も分からないまま3人は惷香に背中を押されながら部屋に入って来た









「なになに?
何か美味いモン食わしてくれンの?」


「なんだよ
折角ナンパが上手く行くって時によ…」


「それは気のせいですよ
悟浄」


「まぁまぁ
皆暇みたいだし王様ゲームしようと思ってさ!」


「なんだソレ」


「ありゃコンパとかでするもんだろーよ」


「まぁいいじゃありませんか。たまには」


「…くだらん」







.

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